C級戦はそんなに甘くはありません ー4ー
「時間的に一曲目が終わるはず。広範囲攻撃は私を無視しても構わないけど、発射する時は声をかける事」
一曲目とダンスが終わるのと同時に、ノービスが各個でカストルさんに突撃した。それはダンスに参加してないのもあるが、性能の差もあるのだろう。レディ・モブはノービスよりも下。そのためかレディ・モブは十人のチームに分かれて進行してくる。
「ノービスは私が倒すから、こっちに到着する前にレディ・モブの数を減らして」
「上手い具合に十人単位で分かれてくれたから、カストルさんを巻き込まなくていいですね」
チームで進行するが、ほぼ一列になってる。カストルさんを倒すためなら、波状攻撃が有効だと思う。その反面、こっちからすれば広範囲攻撃による撃破数が増える。
「あっ! 曲を連続で使うんだ。攻撃特化かスピード特化でカストルさんを倒すつもりだな。気をつけてくださいよ」
レディ・モブはトレイターが持つ武器のように遠距離武器を所持していないみたいで、武器まで揃えてるんだろう。それを所持していれば、動かずにトレイターやフェアレーター狙撃出来たはずだし、ノービスの援護も可能なはず。
「鋼の意志で貫く戦いは、恋愛戦争も同じ」
歌の最初の内容では攻撃特化のように聞こえてくる。ハガネと鋼をかけてるなんて昔のアイドルのような歌詞だ。
そして、ノービスは近接武器でカストルさんに仕掛ける。カストルさんは盾でそれを防いだ。手で持つのではなく、腕に装着出来るのを選択。それも両腕に。それに背中にも一つ。課金して買ったのかもしれない。近接武器は弾数に限りなどなく、カストルさんの性格からして、決して守備重視にしたわけではないだろう。
「盾が破壊されなったのなら、攻撃特化じゃないみたいね」
カストルさんは歌の能力を確認するために盾で防いだ。腕一本を犠牲にしても良いと判断したんだろう。盾で防いだ後、集まってきたノービスを次々と撃破。それもカストルさんの攻撃だけでなく、追いついたレディ・モブ達の一団がマシンガンで仲間を巻き添えにしようとしたから。その威力も通常に何ら変わりがない。