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俺は覆面アイドルのファン一号 ー2ー

「それでも参加はしないと駄目だよな。ファンは二人しかいないし、もう一人がアイドル戦記をしてないかもしれないわけだし。VRでもロボット操縦は男のロマンなんだよな」



まずは携帯でアイドル戦記のアプリを起動。アイドルは天川織姫。本名と同じにしている。次は会員番号とニックネーム。これは俺の名前じゃなくて、会員証に書いていた。名前から抜き出して彦星。織姫の相手。



次は初期機体。皆が乗っているのは量産型モブばかりだったのに、それとは違う黒い機体トレイター。運が良いのかレアを手に入れたのかもしれない。武器もペンライトナイフがなく、グレネードが大量に搭載されている。



「トレイターって……反逆者って意味だよな。爆弾ばかりなのもそのせいなのかな? まぁ、レアな機体なだけ課金しなくてもいいかも。次は操縦するために携帯を装置にセットしないと」



アイドル戦記専用の装置に携帯をセット。それにはマイク付きのゴーグル、手袋、靴がコードで繋がっている。コクピットのようにするため椅子が必要になる。



ゴーグルからはコクピット内、操縦するための機器と戦闘フィールドが見える。練習用は宇宙フィールド。手袋や靴を装備する事で映像ながらもレバーなどを触る感触があるのが凄い。



けど、普通なら説明を受けながら操縦の練習をするのに、操縦方法は別紙の説明書に書かれている。それを読まなかったのが不味かった。



「おぉ! アイドル云々、さっきの水鏡リンのファンの気持ちが分かるかも。結構ハマる奴がいてもおかしくないぞ」



その映像を見ただけでも感動。これを操縦してアイドルを守り、敵を倒すわけだ。その感動で周囲の確認を忘れていた。宇宙という事で隕石などの障害物がある。それはすり抜けるわけではなく、ちゃんとぶつかってしまう。搭載してるのが爆弾ばかりだったせいか、ちゃんと練習出来ないまま大破してしまい、終了してしまった。その衝撃もちゃんと頭や手を揺らす。



練習が終わった後、携帯の方にメッセージが届いた。俺が参加した事で天川織姫がアイドル戦記の舞台に本当の意味で立つ事になった。つまり、対戦相手と日時が決まった報告が来たのだ。

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