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夏イベントは海、祭、肝試し ー126ー

「一理あるな。まずは試作機にいる場所に集合。そこからは臨機応変に動きましょう」



只野さんの口調が、途中から銀河に変化した。それは前みたいにPモブで出撃出来るように準備をするためなのかは分からない。



「皆さん、そろそろ準備をお願いします」



スタッフの一人がアイドル戦記の準備をするよう言ってきた。外からもガヤガヤと人の声が聞こえてくる。筐体は外にあるので移動するためだ。



俺達の場合は特別扱いというか、外に筐体は用意されておらず、この待合室の中に無理矢理入れ込んだ形だ。



「こっちも一番撃破した人に何かあげるとかやると嬉しいんだけどな」



明日香ちゃんは筐体に入る直前に言ってきた。それ次第でモチベーションが変わるのも困る。


「分かった。けど、俺やフェイカーさんが一位だったら、明日香ちゃんも用意してもらうからな」



筐体が閉まる前にそう言えたけど、フェイカーさんも了承してくれるだろう。



いつものように戦闘準備。トレイター以外にどういうわけかカシオペアのライブで使用した機体も選べるようになっていた。けど、勿論選ぶのはトレイターだ。武器は威力よりも弾数が多い方がいい。威力が必要となればコード『ガンナー』を使えばいい。



戦闘準備完了と同時に宇宙に飛ばされる。俺がいるのは北部方面。周囲には五十機の参加者達が合図を待っている。



「どうやら私達はバラバラに配置されたようね。エリア移動するためにはその方角の端まで行く事と表示されてる」



戦闘前だが、フェイカーさんから通信が届いた。フェイカーさんは西で、明日香ちゃんが東。仲間の位置が索敵をしなくても分かるようになっている。試作機はというと南側。



俺達の行動はまず南側に集まる事だ。



『戦闘開始五秒前……五、四、三』



カウントダウンが始まり、開始のベルが鳴り響く。



『宇宙人からの攻撃が全方位から展開。北側の方はレーザー砲が向けられたみたい。気をつけなさい』



機械音声やポルックスさんの声じゃない。オペレーターが用意されてるようで、手助けをしてくれるような感じなんだけど、それが夢椿の声なら話は別だ。

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