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女子二人を相手にするのは許容範囲を越えてます ー7ー

「ちょっと待ってくれ。いきなり攻撃を仕掛けるのはなし。お金はこっち持ちなんだし、操縦の練習をさせてください」



「我が儘な奴だな。私から攻撃をしなければいいのね」



カストルさんは渋々ながら了承してくれ、フェアレーターは待機状態になった。トレイターも再び草原に降り立ち、今度こそ練習を開始する事が出来そうだ。制限時間も十分と短いわけだし、只野さんの攻略本を思い出しながらも歩いたり、ジャンプしたりと操縦の感覚を覚えていく。



次は攻撃面。前は誤爆したけど、今回は予習してきた。さっきのお返しに無防備なフェアレーターに向けて発射してみよう。こっちが声をかけなければ反応出来ないはずだ。



使用するの脚に装備されているグレネード。胸や腕などの攻撃では目に入りやすいし、攻撃の動作が一番短いもそれだったからだ。



距離的にも五十メートルと丁度いい感じ。こっちが攻撃態勢になってるのも見えるかどうかも分からない。けど、遠すぎるとグレネード自体に気付いて、避けられるかもしれない。フェアレーターに照準を合わせて、歩くふりをしながら発射する。



「よし! これはさっきのお返しだ」



フェアレーターにグレネードが当たると確信出来る距離。フェアレーターも背中を向けてるし、回避行動を取るに時間もない。そのせいで思わず声に出してしまった。




「さっきのお返しって、器の小さい男ね。アンタが攻撃してくる事は予想済み。敢えて背中を向けてたの。どんな攻撃を仕掛けてくると思ったら


けど、カストルさんは俺の予想外の行動を取り、攻撃が当たる事はなかった。遠距離武器も持たず、背中を向けた状態でどうやったのか。



接近戦用武器を機体に搭載しており、装備変更する場合、体の一部から取り出す形になっている。肩部分から刀が上空に飛び出すのを利用して、直前で撃ち落としたのだ。それでも爆発に巻き込まれるはずなのだが、背中部分から盾を取り出す直前で止めた事で防いだわけだ。そんなやり方なんて只野さんの攻略本にも載ってなかった。



そこで十分が過ぎてしまい、ゲームが終了してしまった。

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