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女子二人を相手にするのは許容範囲を越えてます ー6ー

「ゲーセンなんだから、金は当然必要だよな」



百円は安いと思うべきなのか。課金するのと変わらない気がするんだけど、当たり外れがない良しとしよう。



「んっ!」



カストルさんが俺に手を差し伸べた。二つの筐体は向かい合わせになってるわけじゃなく、隣同士。戦闘前の握手を求めてきたと思って、その手を握ろうとしたら叩き返された。



「何で握手なのよ。お金よ、百円! 練習相手になってあげるんだから、そっちが払うべきでしょ」



確かに練習が必要なのは俺だし、そのために時間を割いてくれてるわけだ。文句を言える立場じゃなく、渋々百円をカストルさんに渡した。



俺とカストルさんが操縦するのは勿論トレイターとフェアレーター。練習でも自分が所持している機体や装備品しか使用出来ないみたいだ。戦場は自由に選べるようで、制限時間は十分。アイドル戦記は三十分が主だけど、ゲームセンターという場所を考えれば回転率を上げるために時間を減らすしかないわけだ。



「戦場は好きに選んでもいいわよ」



「それなら、有佐アリサの最初の戦場だった草原にする」



まずは機体の操縦を一から確認したい。それを考えると障害物がない方が安全なはずだと、草原をチョイス。カストルさんもそれに合わせた事で、戦闘開始とトレイターが草原に着地する。装備は携帯アプリの方で選択しておかないと駄目だったようで、条件を満たした事で手に入れたスナイパーライフルは装備してなかった。



「まずは前進かな」



オタ芸で上半身の動かし方は大体把握したけど、下半身は全然。武器の使い方もそうで、攻略本は見たけど、実際に操縦するのとはまた別だろう。

画面と操縦する動きに交互に目を向けてしまう。



「隙だらけね」



カストルさんがそう言うと、画面にフェアレーターが真正面に現れて、何も出来ないままにトレイターは撃破されてしまった。アイドル戦記なら終了だけど、ここでは三回撃破されても大丈夫みたいだ。これが一機だけなら、どれだけ金をつぎ込まないと駄目になるか、考えるだけでも恐ろしい。

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