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夏イベントは海、祭、肝試し ー91ー



「ちょっと! こっちは散々だったのに、そっちはイベントに参加してなかったって、どういう事よ」



夜野さんが娘と会うという事もあり、明日香ちゃん達とすぐに合流した。けど、その早さからイベントに参加してないのがバレてしまったわけだ。



「その……夜野さんの調べ物の手伝いをする事になって……明日香ちゃん達が参加したのを覗き見るみたいなので……あっ!」



言い訳をするにも夜野さんはすでに別行動を取っていて、現在は明日香ちゃんとフェイカーさん、それと八雲さんと一緒にいる。八雲さんのマネージャーが車を出してくれて、宿泊場所に向かうのではなく、夜のイベントに行く事になった。



「ははっ……覗き見た事は黙ってるから安心していいよ。それにしても恥ずかしいところを見せたかも。明日香にも申し訳なかったし」



明日香ちゃんと八雲さんが搭乗した試作機は誰かに倒されたというわけではなく、ブレードを自身に突き刺してしまった。



「まぁ……あれで良かったと思うよ。あのまま続けて意識不明になったりしたら後味も悪いし」



八雲さん自身、自爆した事だけでなく、みかん機が撃破された直後から記憶が曖昧になっているらしい。それ以外は何も支障はなく、明日香ちゃんやフェイカーさんも同じ。只野さんも無事である事も分かった。



「はぁ……結局お父さんの事は何も分からなかったなぁ。変なロボットが審査した事ぐらいしか変わった事はなかったし。エンペラーだって倒せなかったわけだし」



明日香ちゃんの目的は父親の情報を手に入れる事だったけど、それらしき物は何もなかったみたいだ。夜野さんはロボットに何か気付いたようだったけど、それが明日香ちゃんの父親と関係があるかは分からない。



「それなんだけど……あれは本当にエンペラーだったのか?」



「何言ってるの? 勝利条件がエンペラーの撃破だったし、あの姿を見たんだよね」



「私はエンペラーとの戦闘は初めてだからな。姿が同じだと違いが分からない。戦闘が五分だったのは気になったが。それとあの黒いのが」



「黒いのって?」



明日香ちゃんは実物を見て、エンペラーだと判断した。フェイカーさんは違和感を少し持ったみたいだけど、それは黒い影のような物、実体化した姿を明日香ちゃんは確認出来なかったからかもしれない。



「そういえば、みかんさんが意識を取り戻したみたいですよ」



八雲さんがいる前でこの話は止めた方がいいと思い、話を取り替えた。といっても、明日香ちゃんとフェイカーさんには話の続きをしてるようなものなんだけど。



「それは私もマネージャーから聞いた。カシオペアのメンバーから離れても、アニメは出る事になったんだよね。そう考えると、今回の新メンバーになるのは美味しい話ではなかったかも」



八雲さんはみかんちゃんの話に乗ってくれた。アニメでみかんちゃんが敵となるのは、審査でみかん機を出現させた理由にもなる。



それに味方が敵となって、もう一度味方に戻る展開になってしまうと、新メンバーはスポットライトが当たるのは少ないかもしれない。

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