表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/294

女子二人を相手にするのは許容範囲を越えてます ー5ー

「カストルさんでしたっけ? その姿はともかくとして、機体もそうだけど操縦も凄いって兄が言ってました。だから、貴女をスカウトしたいなって」



昨日の戦争を只野さんはチェックしてたみたいだ。同じ時間に明日香ちゃんの方も戦争があったのに、深夜にも放送されたのかもしれない。それと西園寺アスカと認めたのも、カストルさんを勧誘するため。直接交渉するために嘘を吐くわけにもいかない。



「アンタはどうするつもりなわけ?」



「俺? 俺は天川織姫のファンをやめるつもりはないけど」



カストルさんみたいに明日香ちゃんが誘ってくれなかったからという理由じゃない。天川織姫を応援するって決めてるからだ。



「それなら問題ないわね。その子はほっといて練習するわよ」



カストルさんは西園寺アスカに興味を示さず、アイドル戦記用の筐体がある場所に歩いていく。俺の中で、カストルさんは逆に明日香ちゃん側に俺を移籍させようとするのかと思ったんだけど、全くそんな気はないみたいだ。それに天川織姫を裏切るつもりもないらしい。



明日香ちゃんはカストルさんに玉砕された事で一時的にフリーズしたみたいだ。天川織姫よりも一つ上の階級で、カストルさんの実力を認めて、彼女を褒めたわけだ。それなのにカストルさんの態度が素っ気ないというか、いない事にしようとしてるのはアイドルとしてはきついものがあると思う。



「えっと……俺は練習があるから」



こういう状態の時にどう声を掛けたらいいか分からないし、明日香ちゃんには悪いけど、ここには練習するために来たんだから。



アイドル戦記用筐体はゲームセンターの一番奥。小さいゲームセンターだから筐体は二つしかなく、二人同時プレイしか出来ないみたいだ。俺とカストルさんしかファンがいないので、ここが丁度いいかもしれない。



まずはアイドル戦記用筐体に携帯をはめる。これは家用のやつと同じ。けど、ゴーグルや手袋とか装着せず、最初から操縦席の形になっていて、目の前に大きな画面がある。きっと、それは盗難防止のためだろう。そして、起動するためには百円が必要になる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ