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夏イベントは海、祭、肝試し ー80ー



「今度は何をするつもりなの? いきなりエンペラーに向かうのには驚いたんだから。逃げ続ければ一番になれる可能性があるんだよ」



「こっちは協力してる立場なんだから、少しの我が儘は許してよ。それに何機かは良い動きをしてる。逃げる事だけに徹していたら撃破されてしまう。自由に動き回るためには狙撃手を倒さないと」



明日香とパートナーである八雲が搭乗する試作機はビルとビルの間に潜んでいた。その場所は狙撃手の攻撃範囲から外れている。五機で全範囲を占めているのではなく、僅かながらに隙間があるのだ。それを明日香ちゃん以外にも気付いているアイドルがいるのは索敵で判断出来る。



「銀河は流石だなぁ。連絡を取れれば楽なんだけど……私も負けてられないね」



明日香は銀河の動きに触発され、エンペラーや他の試作機よりも先に狙撃手を倒す行動に選んだ。



「ええっ! 何か考えはあるんだよね。まだ」



八雲の話を最後まで聞く前に、明日香は移動を開始した。試作機の役割は明日香が移動と索敵を担当し、八雲は攻撃。重要度が高いのは攻撃でない事を明日香は分かっていた。狙撃は練習が必要であるが、接近戦であれば何とかなる。移動も体当たりで攻撃となり、体勢を崩せたり出来るからだ。



「攻撃範囲から狙撃手のある程度の場所が分かるから。そこから攻撃させると思いながら行動するの」



「それって接近戦に持ち込むって事? 相手はどんな武器を持ってるか分からないし、距離を取るんじゃないの?」



狙撃手は移動しないのは攻撃されてないからという可能性があり、その場所から離れる事も考えられる。逃げるところを後ろから狙撃するのも、移動しながらでは当てるのは難しいと八雲は感じた。

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