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夏イベントは海、祭、肝試し ー52ー

「何……戦闘がもう始まってる。戦闘開始のまだないのに。天候も少し……」



天候は現実の晴天とは違い、小雨が降るどんよりとしている。降下中という事で、上空からの景色から入るんだけど、戦闘はすでに始まっていた。相手は二十機以上いる様子で、大型戦艦の姿はない。海中戦もある事から中で待機しているんだろう。



「まぁ……海が戦場なら晴れの方が気持ちいいだろうけど。見る限り、戦況は圧倒的にこちらが優勢みたいですね」



蒼さんカラーの機体が黒に染まった機体を一方的に駆逐しているように見える。



「けど、私の活躍の場は! 新しい機体の登場はピンチになった事態ならいいのだけど、優勢時では盛り上がりに欠けるでしょ」



「そう言われても……通信が繋がってるんだから」



「駄目に決まってるでしょ! 私のファンは失望するはず。こうなれば戦場を駆け抜けて、一機でも多く倒す。射撃の方は任せるからね」



試作機は地上に降り立った。それも戦場のど真ん中。



「ちょっと待ってください。敵の数は減ってるどころか……増えてるんじゃ」



優勢に見えてたけど、敵機が爆発した様子はなかった。敵全員が半壊した機体であり、武器も何も装備していない。いわばゾンビ機体というべきか。時間の経過とともに立ち上がってくる。それに海から続々と増えていく。



「地上戦は敵全滅で終了のはずよ。スタッフとも連絡が繋がるはずだから、少し聞いてみるわ」



蒼さんがスタッフに聞いてみたところ、用意した物とは違うらしい。それでも観客達は盛り上がってる事から継続させるつもりのようだと。



「カシオペアの時と同じ……というわけじゃないか」



敵がゾンビみたいなのは怪しいけど、今回は観客もこの映像を見てるわけだ。制作者が蒼さんにサプライズを用意した可能性もある。夏の定番の中には怪談とかホラー系もあるわけだし。

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