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夏イベントは海、祭、肝試し ー51ー



「ちょっと……ちゃんと練習したんでしょうね」



「一応は……あの……この姿なら俺じゃなく、明日香ちゃんやフェイカーさんでも良かったような……」



今は蒼さんのライブが終わり、俺にとってのイベント本番になった。今回は参加するのは百人ではなく、蒼さんと俺を除く二十人。ファン同士が戦うわけじゃなく、相手はCPUというのもあるのかもしれない。今回もライブに使ったスクリーンで戦闘を観戦する事が出来るようになっている。



「顔を出したら問題になるでしょ。この姿なら誰も文句は言わなかったし、歓声が起きたじゃない」



「いやいやいや……この暑さは俺が文句を言いたいですよ。仮面のせいで見にくいし……この姿で練習しておかないと」



俺はコスプレをした状態になってる。アニメの中で鉄仮面というカシオペアに協力するキャラの姿で、騎士のような服装に仮面を被るとか真夏にすふような姿じゃない。



それとリハーサルの時の練習だけど、明日香ちゃんとフェイカーさん相手に惨敗した。トレイターで戦っても勝利するのが難しいと思うのに、初めての機体で勝てるわけがない。交互に操縦とかを変えてみたけど、息がなかなか合わない。



移動時の遠距離武器の照準がそう。試作機には背中と肩に火器が装備され、それを俺が使う事が出来るわけだ。逆に蒼さんは操縦と近接武器使用であり、手持ちの銃器なども蒼さんが受け持つ。索敵に関しては俺。



その中で蒼さんと俺の敵を倒す順番とか、スピードの調整が合わないと駄目なのに全然なんだ。リベリオンやフェイカー機じゃなく、普通の的を当てるだけの練習でも三割ぐらいの確率だ。



それを蒼さんがライブをしてる間、明日香ちゃんやフェイカーさんが蒼さんの代わりに試作機に乗って練習させられた。そのおかげで二人と呼吸を合わせる事が出来たし、ある程度のスピードなら問題ないと思う。



「それは問題ないわ。開始と同時に筐体はカプセルのように閉じるから。暑さにやられないように冷房も完備してる。仮面を脱いでも構わない。アイドルだからって、ファンに得点とか負けるつもりはないから」



蒼さんが言う得点というのは出現する敵を撃破すると貰えるもので、Bossではダメージを与えた量などで判断する。その中で一位となった者には蒼さんと三十分の間、二人きりになれる特典がある。それを蒼さんは全力で阻止したいのかも。




「まぁ……やれるだけ頑張りますけど。最初は地上戦ですよね。CPUだけど、どんな機体が相手なのか知ってるんですか?」



「そこまでは知らされてないわ。B級のレベルに合わせてくるとは思うのだけど……全員の筐体が閉じたようだから、私達も出撃するわよ」



「分かりました。武器に関しても問題なし。準備完了です」



武器に関しては蒼さんは俺に一任してくれた。ビーム系など水中に適用しない武器もあることから、水陸に適したのをチョイスしておいた。



「よし! ファン達にお披露目しましょう。蒼機と主人公機の合体試作機を」



蒼機と主人公機のカラーである青と白の二色が強調された機体。蒼機メインの武器である大剣を両手で持ちながら、戦場へと降下した。

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