女子二人を相手にするのは許容範囲を越えてます ー1ー
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二試合目 翌日
「何だよ……俺ってお笑い担当みたいになってないか。安室さんもカストルさんばかり褒めてたし」
天川織姫対有佐アリサの戦争が終わり、オールマイトと安室さんが感想を言うんだけど、安室さんはフェアレーターを絶賛していた。それほどロボット好きには堪らなかったんだろう。
一方、オールマイトはアイドルについて。オールマイトはアリサ二乗、有佐アリサの方にコメントを残した。それは天川織姫が歌を披露しなかったからだ。アイドル戦記において、アイドルが活躍する場面であり、アピールする時なのに逃したと酷評していた。
二人は俺について何も触れなかった。オタ芸を頑張って覚えて披露したのに、ツッコミのような攻撃に爆破されてしまったのに、戦争後の感想には何もなく、ダイジェストもカットされる始末。
「まぁ……そのおかげで条件が満たされたし、練習相手になってくれるわけだし」
まず条件が満たされたというのはアイドル戦記で武器などを手に入れるための条件。只野さんの攻略本にある程度書かれてるんだけど、今回はそれに載っていない。『裏切り、裏切られ』という題名で仲間同士で撃破され合う形になるのが開放条件。只野さんの場合は仲間を撃墜されただけで、只野さん自身の機体は撃破されていない。
それによって手に入れるのが可能な武器二つ。刀の形をした武器とスナイパーライフルのどちらかを選べる。勿論、選ぶのはスナイパーライフル。ペンライトナイフと同じ間違いはしない。
後、ファンサイトの掲示板にカストルさんからコメントが残されていた。オタ芸をちゃんと披露した事で約束通り、練習相手になってくれるらしい。日時や場所も指定されていて、俺はその場所に向かっている最中というわけだ。
今の時間は平日の昼。待ち合わせ場所も都会的な場所ではなく、俺が住んでるところの近くにある商店街の路地にあるゲームセンター。俺はフリーターだからいいとして、カストルさんは一体何をしてる人なのか。