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夏イベントは海、祭、肝試し ー42ー

「そこなのだよ。あの世界で夢椿嬢に会う事は出来た。他の意識不明になった者達にもだ。その中で自我を持っていたのは銀河と夢椿嬢だけ。アイドルという作られた人格が助けたのか。僕の場合は自ら世界に入ったからな」



「そう……私も夢椿さんには会った。貴方があの場に来なかった事に安堵していました」



主語が違ったり話し方で誰が話してるか分かるんだけど、続けて話すので気になってしまう。



「別に問題ないのでは? 三人の意識があったから戻ってくれたんですよね。まぁ、只野さんは変な形になったみたいですけど。あっ! 元の体に戻る方法を探すためですか」




「確かにそれもある。中途半端な存在のせいか、あちら側に行く事は出来るみたいなのだが、自分の体に戻れるのか。だが、一番の目的はそうではないのだよ」



方法に問題があるのかもしれないけど、確実に戻れる術を探すのが一番の目的じゃない。それは明日香ちゃんが望んでいる事なのに。



「自分の体に戻れてないのは只野さんだけでしょ? もう一度あの世界で試してみたら大丈夫なんじゃないですか? それよりも重要な事って」



「……夢椿さんはあの世界に留まったままです。それは戻る体がないから。戻るための一つの光があった。それを三人で抜けようとした時、夢椿さんだけが弾かれてしまった。そして、この世界で夢椿さんが行動してる映像が見えた」



「……えっ! ちょっと待ってくださいよ。それって夢椿の体には別の誰かが入ってるって事ですか?」



只野さんがフェイカーさんの体に入ったように、別の誰かが入る可能性があるわけだ。カシオペアのライブ以降の夢椿さんの人気が急上昇したのにも関係あるのかもしれない。以前の彼女とは雰囲気が変わったという人もいたけど、それは良い方に向かっただけと批判するファン達はいなかった。



それと思い浮かんだ事が一つ。あの戦闘時、ポルックスさんは戦闘に参加しなかった。偽ポルックス機も現れ、最後にはポルックス機を狙おうとしていた。



「あの時、只野さんはポルックスさんの体が奪われるって……それが撃破された夢椿さんの方にいってしまった。只野さんはそれが誰なのか知ってるんですか?」



ポルックス機を守ったのがPモブであり、只野さんだった。それが危険な存在であり、夢椿さんの体を奪い返すのが一番の目的って事になる。

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