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夏イベントは海、祭、肝試し ー40ー



「はぁ……ようやく一日目が終わったけど、寝るのが車の中だなんて」



明日香ちゃんとフェイカーさんはホテルに泊まり、一緒にいるはずの夜野さんは人と会う約束が入ったからと車を置いて、何処かへ出掛けて行った。朝には帰ってくるとは言ってたけど、そこは大人の事情という事で追及する事はしなかった。



ライムのイベントである遊園地のナイトパレードは三十五位と一桁にも入らない結果だった。五位以内の脱落した人はすぐにでも解散しても良かったので、アヤメちゃん達を待たずに遊園地をあとにした。



明日香ちゃん曰く、『モブ蔵が自分の力みたいに言うのが目に見えるのが嫌』らしい。それにあの感じから服部半蔵が一位になるだろうと予想は出来たから、アヤメちゃんには悪いけど、俺も賛成した。



夜野さんもその時間には駐車場で待っていてくれて、牛丼の松野屋で晩飯を食った後、今の状況に至るわけだ。ちなみに夜野さんが何処かに行くと話したのは二人きりになってからだ。



コンコンと車の窓を叩く音が聞こえてきた。不審車だからと警察が来たわけじゃなく、訪ねてきたのはフェイカーさんだった。



「どうしたんですか? 今日は色んな意味で疲れたと思うので、ゆっくり休んだ方がいいかと」



車内や晩飯時の会話はイベント時の反省会とかじゃなく、明日香ちゃんがフェイカーさんにひたすら話し続けていた。フェイカーさんが川本銀河だと分かったからで、ホテルで二人になった時もそうだと思う。




「大丈夫です。星野氏にだけは話しておきたい事があるので」



「……俺に?」



フェイカーさんは夜野さんがいない事に驚いた様子はなかった。それに俺だけって事は明日香ちゃんにも伝えてないって事だろう。



「はい。明日香にも信じてもらえる自信はあるのだが」



「何かは分からないけど、話を聞きますよ」



フェイカーさんには謎の部分が多い。川本銀河っていう有名な歌手だと分かったけど、アイドル戦記において歌の能力が発動した事。天川織姫のファンになったからって、アイドル戦記を勉強してイベント回りをするかとなると疑問だし。



「……あれ? 星野氏と明日香って」



フェイカーさんの俺と明日香ちゃんの呼び方が変わっていた。彦星氏とアスカ嬢と呼んでいたはずなのに。

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