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夏イベントは海、祭、肝試し ー33ー

「……分かった。私が残ったからて、服部半蔵に勝てるとか思わないでよね」



「英雄機相手にするのにそんな事言えるわけないから」



明日香ちゃん自身、今のリベリオンの状態では隼を相手にするのも難しい。先を考えても服部半蔵とリベリオンでは相性が悪い。それはフェイカー機が撃破された事もある。それでも今の状況を抜け出す最善策だと分かってるんだ。



隼が攻撃態勢に入り、何かを投げた動きを見せた。それは巨大な手裏剣。黒に塗り潰してる事で暗闇の時に見えなくさせる事もあるけど、点滅状態では距離感を狂わせる。投げた速さと手裏剣のスピードが合ってない気もする。隼の搭乗者である忍さんもS級のファンの一人。何も考えずに攻めて来るとは思えない。



性能差が大きければ分からなくないけど、お互いが計りきれてない。その場合、戦闘の先々の読み合い、化かし合いになる。



まずは黒の手裏剣をどうするか。撃ち落とすか、それとも避けるか。避けた場合、追撃を仕掛けてくる。撃ち落とす場合は、その直後の硬直したところを狙う可能性もある。



悩む時間は一瞬。その時間が長ければ撃ち落とされる可能性を高くする事はカストルさんや只野さんに教えられてきた。



選んだのは撃ち落とす方。スナイパーライフルの一撃であれば手裏剣を弾き飛ばすだけでなく、隼にも届く。



黒の手裏剣は一直線にトレイターへと進むはずが、巻き戻されたように、位置が隼側に見えた。その動きに躊躇わず撃つと、暗視ゴーグルでも着けてるかのように隼は簡単に避けた。



それだけではなく、スナイパーライフルが破壊されてしまったのだ。黒の手裏剣はフェイクで、その下にはもう一つの手裏剣、透明のが投げられていた。重なっていた事で影が一つしかなく、さらに糸のような物が結ばれていて、引き上げる事やヨーヨーのような動きも可能だったわけだ。



「くそっ! そう簡単には行くわけないよな」



武器をマシンガンに切り替え、着地を狙う。隼は攻撃する素振りも見せず、真っ直ぐ、ゆっくりと落ちてくる。



点滅状態も残り数秒。ライブで聴こえた歌だから分かる。忍さんもそれは同じかもしれない。その動きは狙わせるためであって、それによって何かを仕掛けてくるかもしれない。

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