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夏イベントは海、祭、肝試し ー30ー

「私が最初に歌えばいい。それで起動出来なければ、リベリオンが解除しなければ問題ないはずだ。フェイカーの退場まで残り五分と出てきた。迷ってる暇はない」



フェイカーさんの言葉の後、退場するまで五分と報告があり、カウントダウンが始まった。その後、フェイカー機がいる場所を地図が示した。それは武器を引き取る事が可能ってだけじゃない。撃破された機体から武器を奪うのも装備出来さえすれば許可されていた。



今回は倒れた機体から残ったエネルギーを供給する事が出来るらしい。固定武器のフェイカーから武器を受け取る事は無理だけど、『ガンナー』使用時のエネルギー切れを多少なりとも回復可能というわけだ。



「フェイカーは序盤で倒されたから、エネルギーをトレイターとリベリオンに分けても……明日香ちゃん! この流れは」



「流れって……分かった。教えたらいいんでしょ」



明日香ちゃんはフェイカーさんにコードを教えた。



「……無駄だと思う。私の歌を知ってくれてきて、歌えたとしても素人なわけなんだし。能力が発動するわけがないんだよ」



明日香ちゃんの歌が発動するのは元アイドルだかるであり、アイドル戦記において声が承認されている。歌もCD化されているから可能なのかもしれない。あの世界で天川織姫が歌ったのは特別な出来事だった。つまり、アイドルはなく素人が、更に本人以外が歌うのは無理だと明日香ちゃんは言いたいんだ。



「くそっ! ライトが」




ライムの歌が英語の続く箇所に入り、リベリオンだけじゃなく、全機の姿が視認出来るようになっと。索敵だけでは無理だった相手に照準を合わせる事が出来る。



追いかけてくるのは二十機。互いに姿を確認したのに、撃ち合いにならない。全ての機体が色が揃ってないという事はアイドルも別という事。



標的をトレイターとリベリオンにしてるんだ。数を減らすにしても、厄介な相手を倒すのを優先にしたのか。それなら、服部半蔵だろっ! と突っ込みたくなったんだけど、それはライムの歌とは別の曲が流れた事で戦況が変わった。



敵が攻撃を中断し、周囲を確認し始めたり、その曲を聴こうとしてる感じがあった。



撃破された音などかき消され、ライムの歌だけが流れる中、違う曲が聴こえるだけでも驚く事もかもしれない。しかも、その曲は西園寺アスカの歌じゃなかった。



「これって……ダイテイオウの主題歌じゃないの!」



絶大最強ダイテイオウ。ロボットアニメで誰もが知るやつだ。敵対してた大王と帝王が宇宙の侵略者から地球を守るために協力する。男だけじゃなく、女子にも人気にもなった。



ダイテイオウの主題歌は歌手の名前だけが出て、顔を見せる事はなかった。けど、様々なアニメソングを歌っていたのを覚えている。それが突如として消えた事も。彼女の名前はアイドル戦記に参加してない。

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