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夏イベントは海、祭、肝試し ー18ー



雪美大福のイベントは明日香ちゃん、フェイカーさん組が圧倒的な大差で優勝を決めた。その作品は戦乙女にも掲載されるらしく、ついでに俺も同時優勝した事も載せるみたいだ。それは三人が天川織姫の会員という事もあるかもしれない。



優勝賞品であるレトルトカレーやアイスの商品券は後日みんなの溜まり場である俺の家に届けられる事になった。明日香ちゃんは自宅に送ると親に制限される可能性があるから。住所も書いたし、きちんと届いてくれるだろう。



それとは別にアイドル戦記からメールが届いた。中身を確認すると、エンペラーの挑戦権の欠片がプレゼントされていた。



カリーの王子様と雪美大福のイベントも含まれていたみたいで、エンペラーの挑戦権という事自体が隠しイベントとなっているのかもしれない。



その他に各地のイベントに参加した形跡が記録されるようにもなっている。俺の場合はカリーの王子様、川藤、優勝という感じだ。明日香ちゃんやフェイカーさんも似たようになっている。



「それで……今度は何処に向かうの? 私としたは神森遊園地のナイトパレードだと思うんだけど」




俺達はイベント直後、多くの屋台が並ぶのを無視して、次のイベント会場がある場所に向かう事になった。



車の中には川藤までと明日香ちゃんは言ってたのに、フェイカーさんはちゃっかり搭乗している。しかも、次の目的地も考えてるみたいだ。



「正解! 私の考えが良く分かりますよね」



明日香ちゃんとフェイカーさんはいつの間にか意気投合していた。明日香ちゃんの考えを読み取る事もそうだけど、俺としては氷でモブを作る際の二人の動きが気になって仕方がなかった。



「私の考えって、さっきのイベントでも優勝を勝ち取るぐらいに息が合ってましたよね? そんなの俺でも無理だと思うんですけど」



「あっ……おめでとうございます。二人も優勝したんですね」



夜野さんは二人の操縦を見てなかったらしく、優勝したのを初めて知ったみたいだ。大歓声もあって全員が注目してもおかしくなかったのに。それは夜野さんだけが屋台に並んでくれたおかげなのか。



俺と明日香ちゃん、フェイカーさんは屋台に行く事は出来なかったけど、夜野さんは人数分のカレーをテイクアウトしてくれていた。そのおかげで車の中はカレー臭で充満してる。



「ああ……それは私が昔からのゲーマーだったからでしょうか? あのイベントに似たようなゲームがあったから。普通の氷の塊に見えるようだけど、無数のブロックで構成されてる。そこに打ち込んでいけば」



確かに一機当千など、モデルとなったゲームが存在してもおかしくはない。けど、明日香ちゃんと息を合わせた事が出来た理由にはなってない。

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