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夏イベントは海、祭、肝試し ー8ー

「……追いかけてくるなんて、一体何ですか」



窓を開けて、俺や夜野さんではなく、明日香ちゃんが彼女の対応をするみたいだ。



「川藤に行くのよね。だから、止まろうとしたのよね。一緒に乗せてもらえないかしら」



「確かに川藤へ行きます。何しに……何でヒッチハイクなんか」



「ママポートのイベントに参加したくてね。アイドルのイベントを回る旅をしてるのよ。それには何かとお金が必要だから、最小限に抑えるためね」



「何だ……俺達と同じ事をしようとしてるんですね。気持ちは分かりますよ」



明日香ちゃんは同調する俺を睨み、耳を引っ張った。



「何言ってるんですか! それってライバルになるんですよ。彼女が上手くて、上位に入れなかったらどうするわけ!」



彼女に聞こえないように明日香ちゃんは小さな声で伝えてきた。少しでも勝率を上げるためには見捨てる方がいい。けど、目の前にいる人にそれをするのは忍びない。



「あっ! 彦星氏よね」



彼女は俺の顔を見て、彦星って呼んだ。彼女もアレクサンダーの戦闘、あの時のイベントの参加者かもしれない。けど、俺に気付いて、明日香ちゃんに気付かないのは火に油を注ぐだけ。



「私も天川織姫のファンに選ばれたから。掲示板も見れたし、一緒に行くのも損じゃないはず。嘘だと思うなら、アスカ嬢も確認してみればいいよ」



「彦星氏にアスカ嬢って……アンタに言われなくたって、確認するわよ」



只野さんも氏と嬢を使うから、少し戸惑ったみたいだ。けど、ほんの数時間にサイトを確認したけど、新しいメンバーが増えた様子はなかったんだけど。それにタイミングが良すぎる。川藤に行くのだって、俺も知らなかったわけだし。



「……本当だ。フェイカーってのが加わってる。機体も同じ名前で……リベリオンに似てる」



親父さんに続いて、星関連の名前じゃない。しかも、フェイカーという意味はイカサマ師や贋作者など。機体もリベリオンとほぼ同じで贋作とも言えなくもない。

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