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コンサート第一幕 ー6ー

「あの……こっちもトレイターとは違う機体を扱うわけなんで、出来るなら三対……二対四の方がありがたいんですが」



主人公機がトレイターとタイプが似てるらしいけど、操縦席も同じとは限らない。なんせ、トレイターの中は俺しか見た事がないからだ。



「確かに初めての機体を使うんだもの。それに貴方がどういう指揮をするのか、誰かが体験するのもありかもしれないわね」



夢椿さんは俺の事を気遣ってくれたみたいで、いち早く賛成してくれたおかげで反対意見が出なかった。



「星野さんは自信を持ってもいいと思うんだけどな。それで……誰と一緒に戦いたいですか?」



「……えっ! 俺が選ぶんですか?」



こういう場合、俺を連れてきたポルックスさんが一緒にするとか言ってくれると思ったんだけど、突き放されるとは。俺から指名して欲しいという事なんだろうか。



蒼さん、みかんちゃんは一緒に戦いたくないのか、目を合わせようしない。影幻さんは俺に興味を無くしたのか、あらぬ方向に視線を向けている。こうなると、俺の選択肢は二つしかない。しかも、アイドルに命令するとか自信もない。



「こんな事で決断出来ないなんて、先が思いやられるんだけど。時間が勿体ないし、彼を選んだ人が一緒にやればいいと思うのだけど」



蒼さんは遠回しにポルックスさんがやるように言ってきた。ポルックスさんはメインヒロインだけどD級で、対する蒼さんはB級。本来の立場であれば受けるべきもの。



「いえ……ここは私が彦星さんと一緒に戦います。貴女達が素直に指示を聞くとは思えませんし、相手にする事で、どう変わるかを体験するべきです。それに私の機体は特殊なので、この場で扱い方を理解してもらいます」



「夢椿さんが良いのなら、よろしくお願いします」



ポルックスさんではなく、夢椿さんが立候補してきた。ちゃんと指示を聞くと言葉にしてくれたのは本当に助かる。



「けど、ここにある筐体は五つですよね。俺はどこでやればいいんですか?」



「ああ……それはライブの舞台下です。本番も星野さん一人だけがそこでやってもらう形になります。一般客にバレては駄目なんで」



「その場所の案内は私がします。ちょっとした作戦会議をしようと思うので」



マネージャーはその場所まで案内しようとしたけど、夢椿さんが引き継いだ。作戦会議というからには、ポルックスさん達に負けるつもりはないんだろう。

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