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コード『ガンナー』起動 ー2ー

「お前達は我等が神に手を出そうとした。それだけでなく、欲に目が眩んだ事で餌に釣られた愚か者でもある。本来は全員死刑なのだが、神の憐れみにより勝利したチーム、その中で生き残った者達は許すとの事だ。己の命が大事なら、存分に戦うがいい」



さっきの声とは別で、通信から流れてきた。カイザーと名乗るリーダー機からなんだろうけど、機械音声ではなく、人の声。この世界も誰かが造り出してるという事なんだろうか。それだと人を殺せるとは思えないんだけど、この世界から抜け出せないという異常さが納得させてしまう。



それに気になる言葉も言っていた。この世界にいるメンバーは偶然集められたわけじゃなくて、呼び寄せられたニュアンスがあった。しかも、理由が神に叛いたからという意味が分からない事でだ。



「何言ってるか全然分からないけど、撃破されると危ないって事だよね」



その言葉を信じるなら、撃破される事は死に直結する。現実では同じファンだった人達が、何の躊躇いもなく攻撃を仕掛けている。相手を殺す事に対しての恐怖心はないのかと思ったけど、そうなった理由が別にあった。



「制限時間は一時間。それを過ぎてしまうと勝敗関係なく全員死亡だぞ。さっきみたいなママゴトの戦闘をする暇はない。それをもう一度すれば、どうなるか分かってるな」



そう言って、カイザーが剣で指したのは破壊された仲間の機体。敵に倒されたんじゃなく、カイザー自身が後ろから攻撃したんだろう。そして、俺達に救援を求めてきた機体にも同じ事をしたのだ。



それだけでなく、ゲームセンターにある監視カメラが利用されてるのか、破壊された機体を操縦していた人は、ぐったりと倒れ込んでいる映像が、地面に映し出されている。



「弱腰の奴は生きる価値なし。お前達もさっさと参戦しろ……っと、何をしに来た? 今回は我々の番のはずだが」



カイザーはこちらに振り向くと、まるで仲間であるように話し掛けてきた。カイザーを操縦する人物はリベリオンはともかくとして、アイドル戦記に何度も参戦したトレイターの事を知らないのだろうか。

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