7話 敵地にて
一時間後。
街から出た俺達は徒歩で車まで向かい、スリエンスの兵士服に身を包む。
汗臭い、がこの程度なら我慢できないこともない。
服を引っ張ってみる。少し緩いが中に爆弾とか詰めこむ関係上このぐらいのほうがいい。
「お、ぴったしだ」
俺の体格は一般的だからな。
背の高い人には憧れるけど、やっぱ平均は重要なんだよ。
アクティスの身長とか羨ましいと思ったこともあるけどこういうときは便利だ。
被り物もつける。これは虫のようなくりくりとしたものがついている。
被るまでは正直前が見えるのか不安だったが、くりくりゾーンからしっかりと外が見える。ただし、少し茶色がかっていて見えずらい。
「うげぇ、汗臭い。男臭い。何これ気持ち悪い。吐きそうなんだけど……」
木に隠れて着替えを行っていたイエニが姿をさらす。
身体全部が覆われているので外見で女だと判断されることはない。
ちょっと、服はぶかぶかだ。
サイズが合ってないのは仕方ない、性別が違うからね。
イエニは女だが、胸がないからそこも心配いらない。
アクティスは相変わらずぱっつんぱっつんだけど動きを阻害するほどではないようだ。
一つ、問題がある。
この兵士達、武器もってねぇ!
戦闘をする気が皆無だったのか。又は魔法だけで乗り切ろうとしたのか。
ばれるとは考えなかったのか? 馬鹿め!
身包みはがしたときに魔石とか持ってたのかな? 軍に取り上げられるから詳しいことは分からない。
着替えが終わったところで、全員車に乗り込む。
運転席はアクティス。後部座席に俺とイエニだ。
助手席に乗ろうと思ったら邪魔になるとアクティスに言われた。
車の内部はそこそこ広く、もう一つ後ろに二人分の座席が残っている。
六人用かな。
俺達が座ったのを確認したアクティスが発車させる。
俺はあんまり車は好きじゃない。
整備されてない場所を走る都合上かなり浮き沈みが酷くて酔っちゃいそうだからね。
森を突破してがたがた走り続ける。
緑豊かになることを拒むように荒れた大地は赤みがかっている。
それでも一定距離ごとに小さい木々の集合体があるから景色はそこまで終末的なものではない。
「それにしても、見事なまでに見えないわねぇ」
イエニが覗き込むようにして車の前面のガラスから外を見ながら言う。
「基地か? まぁ、確かになぁ」
俺達の車は真っ直ぐに基地がある森を目指している。
結構高めの建物もあり、軽く森の木の大きさを超えているにもかかわらず遠くからでは普通に空が広がっているだけだ。
どんな技術なのかは分からない。
魔石の力なのか、科学の力なのか。どちらでもない可能性も否定できない。
そういえば、俺達の国にはこんなものがある。
自然の場所で、一歩踏み入ったら二度と外に出られない洞窟。
原理は解明できていない。調査に入った人さえも戻って来れなくなっているからだ。
入り口から道しるべを残したとしてもすべてが無意味らしい。
俺はそういう怖いところには近づかない。
俺達の国はそれを戦争に使えないかと色々画策してるらしいけど、どだい無理な話だよ。
俺の予想ではあの基地とその洞窟の原理はきっと同じだね。
だって洞窟に一歩で迷子だ。普通はありえない。洞窟の中から外が見えないってことになる。
つまり、あの基地はその逆バージョン。
うん、この前寝る前に考えたものだけど結構合ってる気がする。
馬鹿にされるのは嫌だから誰にも言わないけど。
この見えない基地を見つけたのは一ヶ月ほどまえ。
ここから南に崖沿いに下った場所にある港――今はスリエンスに占拠されている――を奪い返すためにわが国が兵を送り込んだ。
結果は惨敗。
その際に兵士が海に落っこちて、流されるままに見つけたのだ。
流された兵士は何とか近くで陸に上がれる場所まで行き、軍に報告。無事昇進を果たしましたとさ。
兵士が見つけたのは崖を削って作られた港のようなものだったらしい。
後で偵察した兵士が基地を発見したのだ。
俺達はそれで派遣されたというわけだ。
俺達みたいな下っ端兵士を使う理由。
アクティス曰く、もっとも変えが利く駒だかららしい。
つまり、俺達はたとえ失敗して命を落とそうが国の奴らかはどうでもいいと思われているのだ。
ま、俺も国がどうなろうと構いはしないからおあいこなんだけどな。
国がどうなっても守りたいものは守り抜いて見せるからな。
基地へと国が大掛かりに攻め込んでも勝てるとは思っていない。
港のときも多数の近代兵器に打ち負かされたから弱気になってるんだよ。
「はいグレム。何も考えてないかもしれないけど、一応基地の全体図を説明するわよ」
思考を遮るようにイエニが地図を渡してくる。
もう、せっかく色々考えてたのに。
受け取り目を通す。
地図上の基地は概観がおおよそで書かれているだけ。
まあ、空から移さない限り不可能だしね。
「規模はそこそこ。建物は中央に一つだけ。ただかなり広いから探索は困難よ」
中ももちろん分からない。
ここに入るのは俺達が初めてだからな。
国としてはスパイをしてもらいたいらしい。ただ、難しいから最低破壊だけでもしろとのこと。
ていうか、破壊するのも至難の業なんだけどね。。
「基地がある場所から先に行くと切り立った崖があるわ。うっかり落ちれば海にたたきつけられてただじゃすまないわね。これがあるせいで海側から攻めることもできない」
それはさすがに知ってる。
「あと、なんだっけ? 崖の下には洞窟になっててそこに船が入っていくのを見たとか言う情報もあったよな」
確認をとるとイエニは頷く。
よかった。ちょっとうろ覚えだったから不安だったぜ。
「そ。だから、間違っても海に言っちゃだめ。でも、もし船がたくさんあるならそれ全部爆発させて崖ごと壊すってのも……気持ち良さそうよね?」
確かに派手に爆発できればかなり爽快だと思うけど……イエニさん、笑みがこわいっす。
でも、確かに爽快そうだ。
それに地下さへ破壊すれば上なんてぼろいもんだし、そっちのほうが楽な気がしてきた。
「基地での戦闘は基本的には駄目よ。規模的に少なく見積もっても敵は五百人くらいいるかもしれない。なのにこっちは三人」
それはそれは、やりがいがありそうだ。
「燃える展開だなっ」
俺が微笑みかけると、
「絶望的な展開よ」
イエニが愉快そうに笑う。つられるかのように運転中のアクティスが噴出す。
「お前等、馬鹿にしてない?」
「あたしはしてないわよ。アクティスは?」
「おれもな。むしろ不利な現状でそんなことを言えるお前を尊敬してるさ」
ミラーを使って確認したアクティスは……真面目な顔だ。
やべ、ちょっと恥ずかしい。正面きって褒められるなんてあまりないさ。
俺は頭をかいて外の景色へと目をやる。
お、もう基地がある森の前じゃん。
「ここから先は後戻りはできないぞ。準備は?」
「んなもん、いつもいつでもだぜっ!」「とっくにできてるわよ」
アクティスの問いかけに俺達は胸を張って答える。
車はゆっくりとスピードを落としていく。
森の中へ。
俺達はすでに基地の車が通れる道に入っている。
不思議な物だ。
近づくまではただの森だったのに目の前まで行くと緑が消えて地面は何度も車が通った後が窺える砂の道が出現したのだから驚きだ。
ここの基地の技術は半端ない。
ここまでして隠したい物があるのか? それともここはただのフェイクか?
中は一体どんなことになってしまっているんだろう。
近づくと左右の兵士のうちの片方が電話のようなものに顔を近づけている。
俺達が来たことをどっかに伝えてるようだ。
それが終わると門が開き始めたので突っこまないように車は一端止める。
左右に立っているのうちの右側――運転席側の兵士が怒ったような空気を纏いながら近づいてくる。
表情は分からない。顔までばっちし隠れているから。
あれ? もしかしてやばい。
ばれないでくれよ、と俺は心臓をバックバック言わせながら必死に祈り続ける。
窓をこんこんと叩いてくる。開けろ、という意味のようだ。
アクティスは運転席の窓を開けて応対する。
「おいおい、昨日はお楽しみか?」
兵士がこのこのと肘でアクティスをつつく。
アクティス、頼むから緊張しないでくれよ……。
「いや、昨日は掴まらなかったよ。あーぁ、女が恋しいな」
アクティスが異常なまでに余裕だっ。俺がびびりみたいになっちまってるじゃねぇか。
お前故郷に帰ればモテモテだろうが! 幼馴染、金持ちの令嬢、義理の妹、よりどりみどりじゃねぇか!
いや、兵士に言ったのは嘘だってのは知ってるよ? だけどアクティスがほざくとそこはかとなくむかつく。
「おいおい、女と酒飲んどいてそりゃないぜ。こんなむさ苦しい場所とはさっさとおさらばしたいぜ」
むさくるしい、場所かよ。
行きたくねぇ。俺もさっさとおさらば願いたい。
このままバックしてニャニャさんにただいまーって会いに行きたい。
だけどそれは叶わない。
「ほんとだよな」
兵士とそんな近況報告的な話をしていると、門が完全に開ききる。
門の開閉はそこまで大げさなものではない。
「んじゃ、頑張れよ」
アクティスが激励を送ると、兵士の男もおうよと腕をあげる。
うん、あの人は中々いい奴だ。
できれば爆発には巻き込まれないで欲しいな。
車が発進する。
門を潜ると、兵士がまた電話に向かって報告をしている。
すると門が閉まり始める。
どっかで開閉する部屋とか人がいるみたいだ。
自分の答えに満足した俺は前を見る。
道はいくつかあるが、車は左に曲がった先にある駐車場にはいる必要があるようだ。
正面に入り口もあるが、ドアは固く閉ざされている。
ていうか、この基地作りが簡素だな。
なんか急ごしらえで作りました見たいな感じだ。
新品のはずなのにどこか薄汚れしたでかい建物。
縦よりも横に長い。ここら辺は俺達の国と変わらないようだ。
それでも三階立てなので高いっちゃ高い。
左に曲がった車の先には似たような形、色をした車が何台も鎮座している。
これ、どこに停めたか忘れるよ絶対。
と思ったが、しっかりとプレートのようなものが置かれており、そこには番号が書かれている。
これでどこに停めたか大体分かるようだ。
車を停めて、それぞれ降りる。
地面はコンクリートだ。
「ここからだな」
アクティスが決心するように呟く。
ほんと、まじでやばいのはここからだ。
どうやら俺達は正面入り口からは入らないようだ。
駐車場からすぐ近くに建物に入るための入り口がある。
正面に比べれば小さいものだ。
正面入り口まで回るのは少々遠いからこっちから入るべきだろう。
「ここからイエニは喋るなよ」
アクティスの忠告は入り口前で行われる。イエニはうっと詰まり、それからコクリと頷く。
こいつ喋るの好きだから結構な苦行になるね。
まあ、仕方ない。
基地には女がいないと断定してもいいと思う。
むさ苦しいとか、街に女漁りに来てたりとか前科あるし。
つまり、うっかり喋れば俺達ピンチ。
中に入るとアクティスが先頭を譲ってくれる。
そりゃ、ね。俺リーダーですもん。一番前に行きたいさ。
俺が先頭になり、次にアクティス最後にちょこんとイエニ。
軽くどこに行こうかと辺りを見学。
所々に魔石による明かりがついているが、あまり明るくない。
ちょっと薄暗い。窓をつければもっと明るくなるだろうに。
似たような服を着た人たちがたくさんいる。
俺達は薄い白のラインが一本ついた兵士服を着ている。
ここには、黒、白、紫の人たちがいるようで位ごとに分けてるようだ。
一番白が多くて黒が一番少ないから、白の階級は一番下かな。
道は今のところは一つしかなく、足場は薄暗いからか薄緑色に見えるが普通だ。
中での行動は基本俺の勘でいいらしい。
構造の把握が優先だから、適当でいいそうだ。
つーか、俺の行動は適当って言ってるのか、アクティス?
歩を進めると珍しいものを発見して楽しい。
煙を出しながら稼動する機械がある。
その周りは異常に暑い。思わず手で仰ぎたくなるが被り物があるせいで効果はないし、怪しまれるだけなので自重する。
何のために煙を吐き出しているのか。問い詰めてやりたい。そのせいで俺達人間が迷惑しているのだぞ。
スリエンス兵は皆平然とそれぞれの作業をしている。
育った環境が違うとここまで暑さに耐えられるものなのか。
あの機械が何をするためのものなのか。暇つぶしに考えてみよう。
熱を発して基地内の保温? いや、暴走してる。だけどスリエンス兵にはちょうどいいかもしれない。
武器を作ってる? 確かにこの温度は俺達には大打撃だ。
色々可能性があるな。恐るべしスリエンス。
「おい、お前達!」
まさか、俺の思考が読まれたかっ?
ひぃっ! 殺される!
兵士だから死ぬのは覚悟してるけど、約束もあるから何とか生き延びなくちゃ。
声をかけてきた男は紫色の兵士服に身を包んだものだ。
腰に武器をつけている。見たことない形をした銃だ。
片手に収まるような小ささで本当にそれで人にダメージを与えられるのか疑問が生まれる。
「少し、マジックキャノンの方で手が足りないんだ。暇なら行ってきてくれないか?」
マジック、キャノン。キャノンは確か古代の言葉で大砲って意味でマジックはさすがに知ってる。魔力、魔法は確かマジックって言うんだよな。
てことは魔力で放つ大砲か!?
なんて物騒なもの作ってるんだ。俺達の国にはまだそんなものないぞ。
戦争での大規模破壊の方法は魔石を完全消費の魔法ぐらいしかない。
何か物を使って破壊する方法は今の技術では不可能とされてる。
驚きは隠せないけど、いいことを聞いた。
そんな物騒なものにはつまり大きなエネルギーがいるはずだ。
それを解放できるように爆弾で破壊したりすれば被害は甚大になるはずだ。
頼まれて、首を縦に振るが場所が分からない。
旅の恥はなんたらっていうし、ここは正直に聞こう。
「マジックキャノンってどこだっけ?」
やべぇ、やっちまった!
聞いてから気づいたよ、これってマジでやっちゃいけないことだよ。
なんで自分の働き場所を忘れるんだよ、おかしいって。
案の定、紫色の兵士は疑問をぶつけるかのように近づいてくる。
ごめんなさい、さっきの事流してくれませんか?
覗き込んでくる、二つの目は隠れているはずの顔を見られているような感覚に捉われる。
実際、相手から俺の目なんて全く見えないはずだ。アクティスのちらと見たが全く見えなかった。
それでも不安なのだ。
心の中にごめんなさい、見逃してください、許してくださいと弱気な台詞がつらつらと浮かび上がる。
「お前、まさか――」
ごくりと、唾を飲み込むような何かを確証したような声を出す。
男はどうやら、俺の存在に気づいているようだ。
これは、マジで終わった。
まさかこんな序盤で強行突破になるとは。
武器もなしでどうすればいいんだ。
魔法だって使えないし、ほんと、ああ迂闊な行動したの誰だよ。
ごめんなさい。
「――寝ぼけてるのか?」
よかったよ、この人が間抜けで。
暑い空間。兵士服。緊張。
この三つのおかげで俺は汗ぐっしょりだ。
風呂に入りたい。本日二度目の風呂に入りたいよ。
天からの恵みをそのまま受け取り、俺は頭を掻きながら返事をする。
「ああ、そうなっすよ。地図忘れちゃってっす」
「全く、地図を持ち忘れているのか? ていうか、武器も持ってないし。やる気あるのか?」
呆れたような物言いだ。
説教は嫌いだけど全身ばらばらになるよりはマシだ。
甘んじて受けよう。
しばらく仕事とはなんなのかを説かれる。
男はふーむと悩み始める。
「地図なら一応壁にあるが、武器もないんじゃな……お前等の部屋番号は?」
かちんと固まる俺。
知らない、そんなものは。
冗談とかじゃなくて。
一難去ってまた一難。
俺は後ろに振り返り、アクティスに助けを求める。
小声でがさがさとポケットをいじくる。
「ちょっと待ってろ。確か車の鍵にもう一つ鍵がついてたはずだ」
アクティスが取り出した車の鍵には確かにもう一つついている。
それを奪い取り、顔を押し付けんばかりに見ると。
あ、あった。よかったぁ。
鍵には番号が341と書いてある。
これがあいつらの部屋なのだろう。
「341だ……っす」
「そうか。上には報告するからな。341号室の奴がやる気がないって。ほら、さっさと行ってこいよ。整ったらすぐに向かってくれ」
兵士はそういい残して自分の仕事があるのかどこかへと向かった。
その背が消えてもまだ俺は動き出せない。足がふるふるしてるよ。
やばい。
今さらながらに俺は潜入とか向いてないのに気がついた。
こんな緊張と安堵を繰り返してたら精神が崩壊する。
誰だってバンジージャンプを何十回もやられたらおかしくなる、それと同じ。
こういうのは感情の高低が少ない奴らでやるべきなんだ。
アクティスとか。アクティス2とか作って。
「グレム。君の足がふらふらなんだが、大丈夫か?」
アクティスが後ろから支えるように肩を押す。
さっきちょっとまずったから、背後から首でも絞められるのかと手が伸びてきたときはちょこっとびびった。
「だ、大丈夫だって! この程度のことで俺がびびるとでも?」
「思ってるさ」
「信じてよ! 俺のこと!」
うん、ごめん。びびってました。
ここで終わりになってしまうんじゃないかっていう不安で一杯だったさ。
「とにかくだ。部屋に戻らなければいけなくなったんだ。壁にある地図を探すぞ」
「お、おう」
「どうした切れがないな」
アクティスの軽口にあわせるのも正直つらい。
早く帰りたい。とっとと爆破しよう。
地図はすぐに見つかった。
二つに分かれる曲がり角の部分に大きくはないが壁に埋め込まれた地図があった。
「なるほどな。二階が兵士たちの部屋で、三階はこの基地のリーダーやそれに近い権力を持つ奴らの部屋か。地下は牢獄のような役割か。離れの場所からは船着場にも行けるのか。三階に行って、リーダー殺してくるか?」
アクティスが満更でもないような声音で話す。
確かに指令を送るやつが死ねば一時的に士気は下がるけどそれって戦争とかの場面じゃないとあんまり効果ないよな。
こういった場所じゃあ殺されても第二、第三とリーダーもある程度の変えは効いてしまうはずだから、効果は一時的にしかないはず。
やっぱ派手に壊す必要がある。
これに成功して、昇格して給料増やして借金返済して毎日朝昼晩のご飯を食べてやるんだ!
二階にあがる階段はここから見える場所にあったので、早速上る。
階段から光が差し込んでいたのでもしやと思ったが長い廊下にはしっかりと窓がついている。
でも、場所によっては部屋があるせいで光がない。残念だ。
部屋は番号から順になっているので、300~からずっと辿ってすぐにつくことができた。