5:通販サイト_書ノ杜
僕は彼の端末から目をそらし、報告書をめくりました。
同じ嫌な物でも、目の前の怪異より人の手が加わった報告書の方がいくらかマシ。そう思ったからです。
「通販サイトのレビュー……何というか、多彩ですね」
「点と点を繋ぐというのはそういうものです」
「これは、どんな点なんですか?」
「そりゃあ、貴方のご依頼に繋がる点ですしょう」
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『「伝わる」文章の技術』
★★★★☆ 2023年5月10日にレビュー
仕事でメールや報告書を書く機会が多いので購入。
特に目新しいことは書いてないが、「読む相手の時間を奪って
いる」という視点は改めて意識させられた。
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『睡眠負債――なぜ現代人は眠れないのか』
★★★★☆ 2023年11月4日にレビュー
最近眠りが浅いと感じて購入。
90分サイクルとかメラトニンとか、知ってることも多かったが
認識の整理にはなった。
就寝前のスマホをやめようと思った。
やめられていない。
参考になった:3人
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『祟りの地図
―― 地名に見る、忌み地・忌み川・忌み森の分布と伝承』
★★★★☆ 2024年6月3日にレビュー
地名とは、人々が土地に貼った記憶のラベルだと著者は言う。
「不入」「塚」「蛇」「鬼」を含む地名の分布を丁寧に追った
前半は非常に読み応えがあった。
後半の「定期的な災厄の記録」の章が特に興味深かった。
数十年おきに、同じ地域で似たような死が集中する例が複数
記録されているが、著者はそれを偶然とは断言しない。
学術書としては平易で読みやすい。
参考になった:47人
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『地図で読む日本の地形と災害』
★★★★★ 2024年6月8日にレビュー
ハザードマップと歴史地図を重ねる視点が面白い。
昔から水害や土砂災害が多かった場所が、今は住宅地になって
いたりする。
住んでる場所も載ってて、少し気になった。
参考になった:29人
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『蠱毒変相 ―― 死の集合と連鎖』
★★★☆☆ 2025年8月30日にレビュー
蠱毒というと、壺の中で虫を殺し合わせる呪術として有名だが、
本書はその「拡大形」とも言える現象を扱っている。
小さな死が集まり、連鎖し、徐々に大きな死を呼び込むという
民間信仰の記録。
正直、半分は読み流してしまったのだが、ただ一箇所、
「呪いは意図を必要としない」という一文が頭に残っている。
誰かが仕掛けなくても、条件が揃えば自然に始まるものだ、と
著者は書いている。
近所で虫が大量発生していたので興味本位で買ったが、
妙なタイミングで読んでしまった気がしている。
参考になった:12人
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『習慣化の科学』
★★★☆☆ 2025年9月22日にレビュー
タイトルに惹かれて買ったが、後半は同じことの繰り返しだった。
「小さなことから始め、少しずつ大きくしていく」という一文
には納得感があった。
参考になった:2人
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『食物連鎖に見る呪的感染の構造』
★★★★★ 2025年10譛?5譌・・激・・[
民俗学と生態学の境界を扱った珍しい一冊。
捕食という行為が、呪的な文脈ではどのように解釈されてきた
かを丁寧に整理している。
食べることは、相手の死を体内に取り込むことであり、それが
連鎖すれば、最初の死は最後の死までゆっくりと伝わっていく。
著者はそれを呪いとは呼ばず、「構造」と呼んでいるところが
誠実だと思った。
怖い本ではない。でも読み終わってから、しばらく肉を食べる
のに勇気が要った。
参考になった:203人
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「蠱毒と食物連鎖……」
彼が追加で頼んだ軽食が目に入りました。
ツナとキュウリのサンドイッチ。食べたものは血肉となって蓄積される。
虫が鳥に。鳥が猫に。
呪いとは食事によってのみ摂取される訳ではない……。
眉を寄せていると、視界からサンドイッチが消えました。
彼はそれを美味しそうに頬張っています。
結局生き物は何かを食べて生きている。そんな生々しい実感があります。
口の端に僅かに付いたマヨネーズソースが親指で拭われるまで、僕は次のページへ進むことができませんでした。




