表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
AIより変態な私にAIがブチギレてきた!  作者: 弐屋 丑二


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/21

飲み会

結局、宇宙飛行士の話はうやむやになり、正気に戻ったウマミイは、すき焼きパーティーの準備を皆と共に整えることになった。


居間の大きなちゃぶ台に鍋とコンロとビールや日本酒が準備され、十七時頃からパーティーは開始された。

派手に騒ぐヤマダとみかなを横目に、隅でウマミイがもそもそと白菜などを食べていると、御椀にドカッと焼けたすき焼き肉が入れられ、卵がかけられた。

入れた課長がニコッと笑い

「若者は食べないとね」

自らも肉を頬張る。

「……何か、リア充みたいで良いですね」

課長は吹き出しそうになり

「こんなのうちでは普通だよ。あ!タロウ!みかなちゃんに飲まして脱がそうとしない!」

課長はヤマダに注意をするとウマミイに向き直り

「AIさんから聞いたけど、部長の宇宙飛行士の件頼まれたんだって?」

ウマミイが黙って頷くと

「うちのAIさんはちょっとおかしいけど、悪い人格ではないよ。私やタロウはAIさんがいなかったら一般企業に勤めてはいなかっただろうし」

ビールを開けて飲み始めた。

「……よくわかんないですけど、今のところ、私は楽しいです」

「飲む?」

課長の言葉にウマミイは頷いて、ビールをジョッキに注いで貰い、乾杯した後、3分の1ほど飲んだ。


「あ、顔真っ赤だ。ごめん、苦手だった?」

課長にウマミイは呆けた表情で

「酔ってないれすー……」

そして据わった目つきになると

「私だってこんな人生送ってるはずじゃなくてえ……ほんとは高卒で地元で好きな人と結婚してえ……子沢山でえ……旦那を愛して、愛されてえ……ういー」

酔っぱらって語り出した。課長はウンウンと頷くと

「人生なかなかうまくいかないもんだ」

「恋愛ってなんなんれすかー!」

課長は少し飲んで食べた後

「……タイミングっていう人もいるし、妥協って言う人もいるし色々だね」

「つまり今こそ部長様に告白するタイミング!部長様!すっ……むぐぐぐ」

課長はウマミイの口を抑えながら

「酔った席の勢いはダメだって!」

「むぐぐぐ……」

ウマミイはそのまま意識が落ちてしまった。



ウマミイは夢を見ていた。

大学時代に掃除のおばちゃんのカツヨさんと女友達であり同期生でもあるポルメニア人姉妹のナーニャさんとセイさんと四人で飲み会をした時の夢だった。

「あたしも昔はねえ……」

くだを巻くカツヨさんの話を聞いたセイさんがふと

「ミイはどんな会社に就職したいんだ?」

そう尋ね、ウマミイは酔って赤くなった頬でニヘラと笑いながら

「給料よくてー好きな人がいてー同僚も上司も皆優しい会社ー」

ナーニャさんとカツヨさんが笑いながら

「そんな会社私が紹介して欲しいわ!」

「ミイちゃん都合良すぎるよー」

「でもーこの国の何処かにはあるでしょ」

セイさんが微笑んで

「考えとく」

「考えとくってなんれすかー」

ウマミイはそう言って幸せそうにビールにまた口をつけた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ