お披露目♪
食事会場は、個室になっていた。和室で、畳敷きの広めの部屋。お膳が既に、セットされてある。料理はこれから、配られる。ここにも、床の間があり、ゆりの花の絵の額縁。生け花が飾られている。額縁のゆりの花を見ていた俺…。薄い黄色のゆり…。「…”なんか…このユリ…気持ちわりぃな”…。」 と思った時だ。…「”…お待たせしました…パパ”♪」 衣織の声…。ん?なんか、違う…”上品”な感じが?振り返ると、そこには、浴衣を来た、彼女達…と!
”衣織”!?あ、そういえば…夕飯の時に、浴衣着るって彼女が…。俺は、すっかり忘れていた。だが…衣織の浴衣姿…初めて見た…「…”パパ…どう”?」 ませた笑みを見せる衣織…。口紅をひいた、衣織。髪を纏めあげ、紅いリボンで止めている。濃いピンクの浴衣に、ピンクと白の帯…。その帯の結び方は、花の様な結び方。あまりの変わりぶりに、驚きを隠せない俺…。「か…可愛いね…?!衣織!」 彼女がクスッと笑って、写真をカシャ…。…え?…「とても、素敵なの撮れましたよ♪後で見せますね♪。」 そう話す彼女は…”俺が選んだ浴衣”を着ている…。その姿に俺は、目が釘付け…。「…凄く…。」 と「”…けいさん?!…スゴく……綺麗です”!」俺が彼女に、感想を言う前に、豊川君がけいさんに真っ先に伝えた。「”ありがとう♪うみちゃんに、コーデして貰ったんだよ”♪」 と豊川君に話している。英はまきさんに「”浴衣姿の姉さん、久しぶりに見たよ。似合ってるね”。」
「”うみちゃんに選んで貰ったの。黒の凄く素敵な浴衣”…ちょっと、リップの色、紅めのをつけたから、艶っぽくなるかな”?」…ていうか…まきさん…艶っぽいより…”妖艶”すぎる…。まきさんの浴衣は、黒。灰色と黒の一松柄の帯、柄は白い花。けいさんは、白い浴衣に、紅い帯…浴衣の柄は、椿と…豊川君は、けいさんの、その美しいさに魅了されていた。そして”彼女”…。俺が選んだ浴衣は、紺。柄は、朝顔…。帯は、黄色…と言うか…金色に近い、黄色…さし色に紅い線が入っている……。「”…お…俺が…”選んだ浴衣”…あまりにも…色っぽい…より…なんだ…合う言葉が…見つからない”…。」 只々…見惚れた…。髪をあげて、止めている髪留めは、白い花が3つ連なった、髪留め…。また髪をあげた事で…項も…。だ…ダメだ…色気がハンパない…。俺は、何も言わず…見惚れていた。
「”パパ”?」 …。衣織の声も気付かずに、ただ…見惚れた。「河本主?い…いえ…雷斗さん”?」 彼女の声で我に返る俺…。
《お披露目♪》
まきちゃんもけいちゃんも浴衣喜んでくれて良かった。結構、選ぶのに、苦労した私。そう言えば、さっきから、河本主任の声が聞こえない…。どうしたのかな?…。振り返り、見てみると、河本主任、衣織ちゃん達の姿がとても驚いたのかな?ずっと、黙ったまま…。私は、声をかけて見た…。「”河本主?…いえ…雷斗さん”?」 声をかけた。ハッとした感じの河本主任…。その姿に、”?”な私…まっいっか…。さて…皆揃ったし…楽しい、時間になりそう♪♪




