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浴衣選び

俺たちは、1階の大浴場へと向かった。一応、海の家でシャワーは浴びたものの、海水を浴びた、髪の毛は、ベタついて気持ちが悪い。1階に行くと、衣織達が売店にいた。まきさんと、組み木細工を一緒に見ている。「”これ、なんで、落ちないの”?」 と木で出来た、タヌキの”やじろべえ”に、興味津々の衣織。やじろべえが、ゆらゆら揺れている。その他にも、竹で出来た、トンボの竹細工…。お土産の箱菓子なんかもあった。「”衣織”、”まきさん”。」 と声をかけた俺。「”あ、パパ!みてみて”!」 一緒にやじろべえを見た。と…「”なんか、このタヌキさん、パパに、にてる”」 「”ん?そうか”?」 ”…似てるか?” とやじろべえと見比べた…。”…何となく?…” 「”まきちゃんお待たせ”。」 けいさんの声が聞こえた。振り返ると、けいさんは、ビニールで出来た、2つの、巾着袋と、2枚のバスタオルを、胸に抱えるように持っていた。「”私達も、これからお風呂です”♪」 とまきさん。「”俺たちも風呂です”…。」 とまきさんに話した。と、まきさん…。俺に、聞こえるか、聞こえないような声で、コソッと 「”混浴じゃなくて、残念だったね…うみちゃんと一緒に入りたかったでしょ”?」 悪戯ぽく、話しかけた。「”え?!い、いや、あの…その”…。」 俺は、言葉に詰まってしまう。クスクスと笑いながら、まきさんは、「”あ、あと…”アソコ”に行ってみて”?」「”行こっか。けいちゃん、衣織ちゃん”。」 と声をかけ、風呂へと行ってしまった。俺は、売店の中から、まきさんに言われた、場所を見つめた…。そこに、彼女がいる…。「”何してんだ”?」…俺は、彼女の元へと向かう。「”あ…いえ、うみさん”…。」 彼女に声をかけた。急に声をかけたから、驚く彼女…。「?”どうしたんですか”?」 彼女に尋ねた。彼女は、”浴衣”を選んでいたと…。「”浴衣”?」 見てみると、そこには、たくさんの浴衣と帯が、並んでいる。「”夕食中に着ようかなって…今選んでる…途中です”。」 俺は、彼女に一緒に選んでもいいか、尋ねた。最初は、渋っていたが…「”お願いします”」と頭を軽く下げた。浴衣を選び終わると、彼女は、風呂へと向かう…。俺も、風呂に向かった。先に、英と豊川君達が、風呂へと向かっていた。風呂の脱衣場に入ると、中は広々としている。ドライヤー、アメニティも充実していた。内風呂は、熱めの湯とぬるめの湯があり、外に通じるドアからは、露天風呂が見えていた。

「「いいね!最高!」」 とテンションが上がる俺たち。頭と身体を洗い、ぬるめの湯へ。少し浸かってから、俺は1人、露天風呂に向かった。石づくりの露天風呂。だが、俺は、この露天風呂で、”衣織のある言葉”で、露天風呂を泣く泣く、追い出された。

《浴衣選び》

まきちゃんと衣織ちゃんが売店に居た頃…私とけいちゃんは、”ある物”を、選んでいた。それは、”浴衣”。ここのお宿は、自分で選んだ、浴衣を着せてくれるサービスがあって、その浴衣を着て、夕食を摂ることが出来る。まきちゃんからの提案で、「”けいちゃんが、衣織ちゃんの浴衣を選び、私は、まきちゃんとけいちゃんの浴衣を選ぶ”…。」って、私のは?と、浴衣を選び終わったけいちゃんが、「先に行ってるね♪」 と売店に向かって行った。”あの…私の浴衣は…?” 私は、1人寂しく浴衣を選ぼうとした…と 「”うみさん”」…急に声をかけられ、びっくりする私。振り返ると、河本主任が立っていた…。

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