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チェックイン

衣織ちゃんの質問を耳にしながら、宿に向かう私達の車。「”あ…ここです”。」 宿に着いた。…そして…「”運転、お疲れ様でした。ありがとう…ございます…ら…”雷斗さん”…。」 私が急に、河本主任を名前で、呼んだものだから、河本主任…一瞬、驚いていたけど、目を輝かせている。…そ…そんなに?…。と、「”あ…案内あ…ありがとう…ございます…海ちゃん”…。」 河本主任も緊張しながら、私にお礼を言った。それを見ていた、衣織ちゃん。

「よくできました♪♪」

「い…衣織ちゃん…。」 「いおりぃぃ…。」 同時に声をだす、河本主任と私。まきちゃん達を見ると、ニヤニヤしていた…。「”みんなぁ…”」 真っ赤になる私…。「さて、中に行こう!」 河本主任の声で車から降りた。宿の中へと入る。ここは、海が一望できる宿。波の音が微かに聞こえる、部屋は、8畳の和室。もう1つの部屋は、4畳の洋室にベット、3畳の和室がある部屋。1階に大浴場があり、貸切のお風呂もある。どちらも、温泉♪チェックインの、部屋割り時…衣織ちゃん、「”パパと一緒に寝る”!」 と、衣織ちゃん。「衣織は、もう大きいから、”海ちゃん”と一緒に…。」「ヤダ!」”パパっ子”な衣織ちゃん…。

と、けいちゃん、「衣織ちゃん、私と寝ようか?…動画見ながら?」 と声をかけてくれた。「”どうが”見るの?!…いおり、けいちゃんといっしょに寝る!」 と言うことで、部屋割りが決まった。私達が8畳の和室。河本主任達がベットのある7畳の部屋。部屋に入ると、畳を変えたばかりなのか、とてもいい香りがする。床の間には、掛け軸と香炉があり、その掛け軸が、印象的だった。…この掛け軸を見ていた私。何故か解らないけど、言いようが無い、不安に襲われた。不安になっている私…。だけど、「うみちゃん!いおり、”おみせ”にいきたい!」 と衣織ちゃん。「お店?…あ、”売店”のことかな?」1階の売店に行きたいと話している衣織ちゃん。「じゃぁ、行ってみようか…あ、衣織ちゃん、お風呂にも行かない?」「いく!」……素直で可愛い衣織ちゃんに、私の不安は、一気に消えた。

《お泊まり》

チェックインの際、衣織が、「”パパと一緒に寝る!”」 と言った。正直嬉しかった…。だが、周りにたくさんの人達がいる中では、気恥ずかしい…。小さい頃から、変わらない衣織。自分の部屋で寝るようになっても、金曜日の夜、たまにだが、俺のベットで一緒に眠っていた。前に、職場の先輩が、「”女の子”は、パパっ子が多い…」 とは、聞いていたが…。ただ…少し、心配な事もある。衣織は、寝相が悪い…。「”けいさん…大丈夫かな”?」

部屋に入ると、手前がベット、奥が、畳部屋になっている…。小さな床の間には、長方形の小さな、額縁。花瓶には、よくお盆に見かける、リンドウ?とか言う花が、花瓶にさしてある。「”いい部屋ですね”!海が見えますよ”!」 部屋の窓の近くに立つ、豊川君が、俺たちに、声をかけた。彼女、本当にいい宿をとって、くれたんだな…。しばらく、部屋で寛いでいると、英が「”そろそろ風呂に行かないか”?」 と俺と豊川君に尋ねた。「”いいですね!…”混浴”ですかね”?」 豊川君の一言に、

さっき、冷蔵庫から、出して飲んでいた、無料のペットボトルの水を危うく、吹き出しそうになった。「”それは無いと思うよ”?」 英が冷静に言い返していた。

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