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見れない…

河本主任の運転で、お昼を食べに、市街地へと向かっている、私達。「”この角を右です”…。」 私は、何故か、胸の音が…鼓動が…激しく、耳までもが、胸の音を、感じていた。「…ど…どうしよう…。」 さっきまで、普通に話していた、”河本主任”と何故か、話せない…。目を見て、話せない。なんか…主任と目を見て話したら…ますます…。…「”あ、ここです”。」 駐車場に車を停めた。「うみちゃん、何屋さん?」まきちゃんが尋ねた。私は、皆に、”ここは、この地方の、郷土料理とかを出してくれるお店”。そう話して、車から降りて、お店へと向かう。店内に入った私達…。お出汁のいい香りがお店いっぱいに広がっている…。お昼時も重なって、お店は、繁盛していた。私達は、2階の和室に通された。畳敷きの広い和室。宴会用にも使える部屋。大きな、額縁がかけてある、床の間。その、床の間の、花瓶には、8月の花、桔梗が飾られて、席に着いた。「”おそばに、海の物、お肉もあるよ”♪」そう話して、私はメニューを見ていた。

《見れない…》

…。さっきから、”彼女”の様子が、少しおかしい…。道案内はしてくれるものの…。目を合わせて話そうとしない。彼女は、必ず”目”を見て、会話する。「”そんなに…見てたかな”」 彼女の、水着姿…海水で、濡れた肌をつたって落ちていく水滴…濡れた髪も…妙にい…「”パパ!?メニュー決まった?!”」と… 「あ、そうだ…。”河本主任…よろしければ…お昼…私に奢らせて貰えませんか”…?」 唐突な彼女の申し出に、驚いた俺…。「”…河本主任、車出してくれたから…ガソリン代の、代わりです”。…」 俺の目を見て話す彼女。…気のせいか?…心做しか、彼女の声が、震えているような…?…「「」あ、あたし達も出すよ!」」 「「俺らも。」」何時も昼飯は、5百円以内でと、決めている俺には、かなり高級な昼飯になった…。各々に注文した料理…。彼女は、焼き魚定食を注文し、堪能していた。この焼き魚の、魚が、この辺の名物なのだとか…。俺と衣織は、そばを食べた。「今日のおそばおいしい!♪」「おいしいか?!よかったね。」 と話している。幸せそうな衣織を見て、嬉しそうな顔をした、彼女。もう少ししたら、宿に向かう…。と…。「パパ…。」 「ん?」 俺は、食後の、デザートのプリンを、口に運んでいたときだ…。

「”しゅくだいに、きょうのことかいていい”?」

俺は、”宿題”?と問いかけた。「”あれ?…でも確か”…?」 俺はふと思い出した。

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