表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
809/831

いいよ。

伊原さんが席を立つ。

「…そろそろかな?」

土鍋の蓋を開けた。湯気が上る。

「いいね…美味しそう…」

…鍋を取り分けてくれた。ふぐ鍋なんて初めてだった。早速…ポン酢を付けて…食べる…。

…凄く美味い。

「美味しい…。」

青野主任…凄く幸せな顔してる…。

「…美味しい♪上品で繊細…それでいて、身はふわふわで…こっちは、プリっとしてて…」

…彼は確か…

「美味しいですか?岡崎さん。」

伊原さんが岡崎さんに聞いた。

「はい。伊原さん…。こんなにいい忘年会をしてくれて、本当にありがとうございます。」

岡崎さん。彼は、業務課に中途採用された方で、元は料飲サービスの仕事をしていた方。

「ルナでも…」

「ルナ?…って…あ、palaceLUNA?」

「そうです。」

…俺とうみが結婚式を挙げた…って…!!思い出した!!

「岡崎さん、もしかして、俺と青野主任の結婚式の会場に居た?」

岡崎さんが笑って、俺に言った。

「はい(笑)河本主任と青野主任の結婚式の会食場のスタッフでした。」

「…本当に?…河本主任…なんで分かったんですか?」

「岡崎さんの右目じりの…。」

「あ、これですか。これ、生まれつきなんですよ。」

岡崎さんの右目じりに小さい痣がある。その痣が鳥みたいな形をしていた。印象的だった。

「伊原さん、余興やります?」

「あ…余興…何も考えてなかったなぁ…。」

伊原さん、白ワインのグラスを手にした。そっと口元に運び、飲む。

「…ピアノありますね。1曲弾いても?」

「いいよ。…何弾くの?」

「…ジャズ。」

「「ジャズ…?!」」

加藤主任、青野主任が驚いた。伊原さんは、

「…ジャズ…。…ねぇ…岡崎さん…」

伊原さんがポケットからスマホを取り出した。…

「これ、できる?」

「…いいですね…♪ちょっと失礼♪」

…一体…。岡崎さん伊原さんのスマホの音を聴いていた。

「いいよ…OKです。」

岡崎さんが席を立ち、ピアノのへと歩いて行った…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ