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ギャン泣き…。

「ズルい……。」………”ヤバい!!!”…と思った瞬間…。耳に、突き刺さる声と、空気を切り裂くような声音が、茶の間に響いた…。その泣き声に反応した、元妻の沙織と、俺の親父、茂が何処からか、吹っ飛んできた。

「どうしたの!?」 「どうした!?」 声をあげて泣く衣織に、沙織が抱きしめた。「”衣織、どうしたの”?」 優しい口調で、声をかけた。「…”ひっ…パパ…ひっく…おと…もだ…ちと…おでかけ…する…ッて。パパ…ズルい…ひっく…いおりも…いき…たい」

「…お出かけ?…。」 沙織が俺を睨む。”その目”は、

「”よくも…衣織を泣かせたわね”?!」 と言わんばかりの…”殺意”とも取れる目…。俺は、観念して、沙織と親父に、理由を話した。それを聞いた衣織がまた、激しく泣き出した。泣き狂う衣織を、宥める沙織。俺は、迷った挙句、こう沙織と衣織に話た。

「衣織、よく聞いて。…パパは、これから、”お友達”に、”衣織も一緒に、お出かけ出来る”か、聞いてみる。」 「沙織さん、もし”友達”が”来ていい”と言ったら、衣織を旅行に連れて行っても、いいですか?」

沙織は、は反対した。「……衣織は、ようやく落ち着いてきたばかりなんです…。旅行は…ちょっと…。」 ”そう…だよな”…と言い出そうとした時だった。

「……行かせてやれば、いいんじゃないか?」

突然、親父が声をかけた。

「「え!?」」…俺と沙織が親父を見上げた。

「…旅行。行かせてやればいい。…。雷斗が入れば大丈夫だろう…。それに、衣織、”夏休みの間、どこにも連れて行って無かった”し…。いいんじゃないのかな?…沙織さん?」 親父は、優しい口調で、沙織に尋ねた。いつもは、物静かな、親父。その眼差しと口調は、俺の兄、柊斗にそっくりだった。さすがの沙織も親父に言われると、頭が上がらないのか、渋々だが、許した。後は…俺だ…。とりあえず俺は、”彼女”に電話をかけた。「もしもし…あ、お疲れ様です…。青野さん…。じ…実はですね…旅行に…あの…娘がどうしても行きたいと…ただを捏ねて」 緊張からか、声が若干震えていた俺…。「…はい…はい…。」…と…”旅行に行けない”…と思ったのか、また衣織が泣き出した…。「…”妻”からは一応OKが出たんだけど、皆はダメ…かな?」

俺は、電話を切った後、衣織にこう声をかけた。

「パパの”お友達が”、皆に、衣織が一緒に、行っていいか、聞いてくれてるから、待っててくれる?」

そう話すして”彼女”からの電話を待った。1時間後、”彼女”から、衣織も一緒に。と連絡がきた。

俺は、衣織に「一緒に行けるよ。」 と話した。そう聞いた、衣織は、俺に、満面の笑みを見せて、抱きついた。「やったぁ!パパありがとう!」…ようやく、笑顔を見せた衣織に、安堵した俺…。ところが…衣織を旅行に、連れていった事で、これからの俺”人生”が大きく変わるとは、予想もしていなかった。

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