自然で巣
16時。受講生が帰った後、記録して…日報は田山さんが作ってくれた。
「出来ました。」
「ありがとうございます。こっちも記録終わりました。」
星野主任が休憩室へと入ってきた。
「藤さん受講に来ましたよ。今日はこれからなんですね。」
「河本主任達を出迎えてから来たんです。」
「なるほど。」
星野主任は鞄を手にした。
「退勤します。」
「お疲れ様でした。」
星野主任が退勤し、俺も寒雀に行く事に。パソコンルームに1度行く。仁科室長に挨拶…
「そう。そのまま…」
藤さんパソコンで作業中…。そっと仁科室長に声をかけた。
「先に向かいます。」 「分かりました。」
その場を離れた。一旦、更衣室へ…。…シューズをスノーシューズに変え、コートを着た。
寒雀へ向かう。
…藤さんの物語を読み終えた…。
干し柿と雀。雀に導かれ…。雷斗さんも読み終わる。はぁ…と息をついた。
「干し柿と雀は、前に話を聞いていたから、分かったけど…雀に導かれは…」
藤さんの物語は、その時の景色や情景を話に変える…。今回、雀に導かれは、帰省した女性が家族と寒雀に年越しで1泊して、お土産に鍋の素や雀まんじゅうを購入し都会へ帰る話しだった。
けど…
「なんか、家族っていいなって改めて思うよ…。」
伊原さん…。♪♪ドアをノックする音が聞こえ、ドアが開いた。
「失礼します。」
加藤主任だった。仕事終わってき…
「お帰りなさい。朔夜さん」
「ただいま。つきさん。」
「「…え?!」 」
雷斗さんと同時に…驚いた!!雷斗さんと顔見合わせ、思わず…伊原さんと加藤主任に言ってしまった。
「今…」
「夫婦に…見えた…よ?」
すると…
「つきさんにプロポーズしました。」
「…」
「エ…えぇー!!」
「は?…!マジでぇェェー!!!」
雷斗さん大絶叫!!
驚いて私も!!
「…正式に…その…お受けしました…。」
伊原さん…真っ赤!!
加藤主任は伊原さんにそっと寄り添う様に座った…。




