神経…
…藤さん、なんか大丈夫か?凄く疲れた顔していた。マスクはしていたけど、それでも分かる…疲れた感。で…
「い!」
見てると、藤さんは右腰をさすっていた。
「藤さん、大丈夫ですか?」 「はい」
数秒…また。
「!」
…なんか…本当に大丈夫か?
「藤さん、腰ですか?」
田山さんが藤さんに声をかけた。
「…神経痛…」
…え?…
「神経痛?!」
「…」
相当痛いのか、藤さん涙目(汗)
講義が終わると、藤さんは、右足を引き摺る様にして、歩いて帰った。その様子を見ていた、受講生の1人が俺に話した。
「あれ、大丈夫なんですか?」
…大丈夫じゃないと思う…。
…あの後ろ姿…。
後を追う。彼女の目の前に立つ。
「久しぶり…」
俺を見た、彼女…またあの症状が
「…どちら様?」
…(汗)…。
「松原です…(汗)」
名前を言うと、あぁと、思い出した顔…。で
「何処かの業者さんが…」
…彼女、制服着てないと、この方誰だっけ?…状態…(汗)…。制服着てて、マスクしてないと、?状態。
「また?」 「うん。」
「医者には?」 「整体行く。じゃ。」
…(汗)…。
これが日常会話…だった。こんな調子で…。よくこれで、物語書いてんな?
あの後…何とか、彼女が書いた物語のサイトを知り、読んだ。信じられなかった…。本当に同一人物?だった…(汗)…。こんな才能があったなんて…。
PC科休憩室…。仁科室長がはぁ…とため息…。
「どうしました?」
田山さん…
「藤さんの物語、楽しみにしてたから…」
かなりショックだったのか?
「あれじゃ、仕事所じゃないと思うよ?」
「そうなんですか?」
田山さんが仁科室長に聞いた。
「受講生の中に、藤さんと似た症状の方が居たんだよ。かなりキツイって話しててね。」
藤さん…マジでキツそうだった。




