作者紹介って?
つきさんが風呂から戻った。
「つきさん、掲載されました!」 「マジで!?」
つきさんがスマホを手にし、読み始めた。俺も読む。
「完成したんだね。よかった♪」
「はい。」
時間は22:30となっていた。
「藤さん、今まで仕事だったのかな?」
つきさんがスマホを見ながら言った。
「今まで!?」
つきさんは、俺を見て
「今はどうか分からないけど、旅館ってね、10時にチェックアウトが終わったら、中居さんは、11時には1度、上がるんだ。で14時30分位から、また出勤するんだよ。フロントは大体、8時から17時30分位だったかな?17時30分からは、夜専の…ナイトフロントが入るんだよ。」
「そうなんですか。」 「うん。」
初めて知った…。
「あれに書いてなかった?受講希望書?」
「…そうい…え、あれ?」
「?」
…藤さんって確か…
「藤さんって確か、時間勤務でしたよ?」
「え?」
「確かですけど…朝8時から14時までの時間勤務のハズ…。」
藤さんの物語を読んだ後…雷斗さんはお風呂へ行った。この時間帯まで仕事だったのかな?藤さんの物語はまた明日の朝に掲載されるけど…大丈夫かな?
…作者紹介…。これ、私が自分で書くのっておかしかない?
「作者紹介も載せるから…」
「新人です。…じゃダメですか?」 「(笑)」
笑ってるけど、圧が強(汗)…ちゃんとね?と…(汗)
今掲載してる他に3つ。合計4つ制作した。そのうちの2つが上司達にヒットしていた。
「1話完結だから、ランダムに入れて…。」
…。
物語…やってみたくて始めたら、まさか、こんな事になるなんて。4つのうち、1つがその上司のお気に入りになった。どんなに疲れて帰ってきても…遅くなっても掲載してた。お休みしても…と思ってた。だけど…
…この時…私の中で、あの言葉が出てくる。前の職場の大ベテランに言われた言葉…。
「皆、やるからにはプロ意識を持って。」
…プロじゃない…。
でも、読んでくれてる方がいる。待っててくれる方がいる。
だから、頑張れる。それだけだった。




