そこ…ですか?
明里さんが英さんと付き合う事になった。良かった。…けど…こっちの方は…?
朔夜さんは、びっくりしたのか、ずっと下向いてる。
「朔夜さん、大丈夫?」 「はい…。」
…返事はしてるものの…。
「つきさん、帰りましょう。」
…運転、大丈夫かな?
「うちが運転するよ?」 「大丈夫です。」
店を出て、駐車場に行く。朔夜さんの車に乗ると、朔夜さんがうちに話した。
「前に、英さんに思わせぶりは止めてくれと頼みました。」
「…そうなんだ。」
「…本気だったんですね。」
「…そうみたいだね。」
「付き合うとはいいとして…明里ワガママだから英さん、大丈夫かな?」
大丈夫って心配すんのそこ…ですか…(汗)
その話をした後、朔夜さんが運転する車のラジオをから聞こえてきた、クリスマスソング…。定番の曲…。
「いいですね。この曲。俺好きです。」
「うちも。」
朔夜さんのアパートに着いた。車から荷物を下ろす。プレゼント…いつ渡そう?…
朔夜さんのアパートに…と…
「なんだろう?」 「?」
朔夜さんがアパートのドアに近寄る。箱を手にした朔夜さん…。
「…何?」
「…サンタより…」 「…??」
「俺じゃなくて、つきさんにだそうですよ?」
「うちに?」 「はい。」
朔夜さんのアパートのドアの前に置いてある、箱をうちに見せた。
「つきさん、荷物持ってますから、部屋に入ったら渡しますね。」
「うん♪」
…部屋に入り、朔…いや、サンタさんからのプレゼントを朔夜さんから受け取った。
「開けていい?」 「はい。」
箱を開けた。…?…!!…朔夜さんを見た。うちを見て…
「つきさん…ずっと一緒にいて下さい…」
朔夜さん…さっきまで…落ち込んでたのに…。
「…はい…。」
朔夜さんのクリスマスプレゼントは、白いバラのダズンローズ…。




