表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
769/809

シーズン

12月24日…朝PC科、パソコンルーム。

「おはようございます。」

田山さんがパソコンを見ていた。

「おはようございます。田山さん、早いですね。」

「藤さんの物語を見たくて、早めに出勤しました。本当に凄いですね。あ、そういえば河本主任…」

田山さんがスマホを手に俺に近寄った。

「忘年会の日にち、12月26日…木曜日になってましたよ?金曜日ですよね?」

「…あ!すみません!!間違えて…」

ポケットからスマホを…

「大丈夫ですよ♪楽しみ♪」

「おはようございます。田山さん。そういえば、そうだったね。曜日間違えてたね。でも、大丈夫。すぐに分かったから(笑)」

「…皆さん、予定…」

「クリスマスに被らないから大丈夫♪」

「俺も♪」

「もしかしたら星野主任は…」

「あ、星野主任はね、26日は旦那さんが忘年会なんですって。」

「シーズンだからなぁ。そういえば、今朝藤さんのきまぐれさんの方を読もうと、朝サイトにアクセスしたんだ。いつも早いのに、掲載されてないね。なんかあったのかな?」

「やっぱり?私も見ましたけど…されてないですよね。」

全員で藤さんの物語の掲載を待っていた。午前中の講義を終えて、昼休憩。…藤さんの新しい物語が掲載されていた。掲載時間は、昼前。午前11時だった。早速読む事に。


あれから2日…。杵築君から「麺が完成した。」

と…連絡をもらう。これから、こちらに来てくれる事になった。急ぎ、あのスープを作る。午前11時過ぎ…。

製麺所の臼倉さんと杵築君が来てくれた。チェックアウトの後のロビーにて、挨拶を済ませ、臼倉さんから、出来た麺を受け取った。

「この麺なら……。」

「ありがとうございます。」 「はい。」

……。

俺が臼倉さんに伝えた麺の材料は、小麦粉…デュラム粉とそば粉のブレンドしそこに塩をいれ…それを、餅をつくかの如く杵でつく事で、強いコシになる。あまり太いとコシの強さが強調されてしまう、かと言って、細すぎてもダメだった。作りたての麺…。2人を会食会場に案内した後、調理場へと麺を持っていき、麺の包みを開けた。…この細さだっ!太さは約1


「河本主任!!」

…?!…

驚いて、スマホから顔を上げた!!見ると、伊原さんが居た。

「すみません。何度か声をかけたんですが…。あ、藤さんの物語読んでました?」

「あ、はい。」

「あの実はですね…忘年会の曜日を間違えて…」

「あ、皆分かってたから、大丈夫ですよ。」

伊原さん、申し訳なそうな顔をしていた。と…

「…今日、藤さん来ます?」 「来ますよ。」

「来たら、うちも会いたいので…」

「分かりました。」

そう話して、伊原さんは休憩室から業務課に戻った。午後13時。藤さんが来てくれた。

「こんにちは。藤さん。あ、あの…」

藤さんは髪を少し切っていた。

「こんにちは…。」

…なんか緊張してる?



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ