本に
夕飯を食べ終えて、雷斗さんが洗い物をしてくれた。私も手伝うって話したら、
「うみ、続き、気になるでしょ?読んで(笑)」
そう言ってくれた。
優しい雷斗さん…。洗い物を済ませた雷斗さん、炬燵に戻ってきた。
「洗い物ありがとうございます。」
「うん♪あ、読んだ?」
「はい♪♪」
「明日楽しみだね♪♪」 「はい♪♪♪」
明日の朝、また新たな物語が掲載されるのを楽しみにしていた。雷斗さんと私。
その頃こちらも…?
「つきさん、読みました?」 「うん。」
「俺、この物語の他にも読みました。」
「前の作?」
「違います。別の…出来たてのを」
「え?!何それ?!!」
つきさんにLINEで、藤さんが職場で、急に依頼された、物語をPC科のパソコンを使って、制作し寒雀にメールしたと…新たな物語を、PC科で読んだ事を教えた。そのLINEを送り、つきさんからきたLINE…♪♪電話?つきさん?
「もしも…」
「…なんで…うちを呼ばなかった…。」
!つきさん怒ってる!
「いやあの…業務、講義中…」
「終わってからでも呼んでよ(泣)」
「ごめんなさい。」
「寒雀行きたい!まんじゅう買う!!」
「忘年会で買いま…」
「買う!!あ、でも…あそこのまんじゅう、数量限定なんだ!!行ったらすぐに買わないと!」
こ…こんなつきさん、初めてだな…。つきさんは、欲しい物があまり無くて、何か欲しい物あるって聞いても、「無い。」…であったらあったで、
「ラップと食器用洗剤と」
それ、日用品……。俺が言いたいのは、食べたい物や服とか欲しく無いかと…。
とにかく、物欲が無い。たまに
「本欲しいな。」
と…本屋に行く。…最近は、日記エッセイにハマってるらしく、それを数冊買う。ただ…
「贅沢したい。」
こう言った時のつきさん……とんでもない事をやる…。こっちが驚く様な事を平然と。寒雀もそうだし、まだ
「朔夜さん?」 「…あ、はい?」
「明日、仕事終わったら、待ち合わせは…」
「俺がつきさんのアパートに迎えに行きます。」
「ありがとう♪」
…嬉しそうなつきさん。明日の夜…。つきさんと初めてのクリスマス。楽しみだ♪




