モテないから
ここにも、藤さんの物語にハマったのがいた。
PC科休憩室。仁科室長が目を真っ赤にしていた。
「おはようございます…」
加藤主任が仁科室長に挨拶。
「おはようございます。加藤主任。…あ、もしかして、加藤主任も…」
「はい。完全にハマりました(汗)」
「あれ…ヤバいよな。」 「はい(汗)」
意気投合…(汗)。で、2人して俺を見た。
「…おはようございます…(汗)」
「おはようございます。…河本主任も眠そうだね?河本主任も?」
「はい。」
無言で…ヤバい過ぎる、と目で会話した。
「おばよ〜ございまふ。」
…なんだ?この気の抜けた挨拶?振り返ると…田山さんが休憩室へと欠伸しながら入ってきた。マスクの上に手を当てている。…欠伸する時、手を口に当てる人がいる。田山さんがそうだった。
「おはようございます。…田山さんもですか?」
「そうです。藤さんの物語、あれは魔物がいますよ。人を寝かせない魔物が居ました。」
「物語に魔物って…(汗)」
加藤主任が田山さんを見て、言った。
「今日、藤さん来ますかね?」
「来るよ。」
「俺、藤さん直視出来ないかも。」
また誤解を招くい
「俺も…(汗)」 「私も…(汗)」
大袈裟じゃないか?と…
「おはようございます…。」
松原さんが弁当の注文書を取りに来た。
「松原さんおは…あ、ランチ頼まないと!」
我に返る、加藤主任。弁当の注文書を書きに松原さんの元へと近寄った。
「…どうしました?皆さん凄く眠たそうですね?」
「そうなんですよ。藤さんのもの…~ふぅ…。すみません。寝かさせて貰えなくて…(汗)」
「え!?」
欠伸しながら、藤さんの話をした加藤主任…(汗)松原さんが加藤主任を見て驚いた!
「加藤主任、藤さんとお付き合いしてるですか?!」
「は?」
ポカンとしてる加藤主任…(汗)
「伊原さんと付き合ってるのに?!マタかけてんの?!」
松原さんが加藤主任に詰め寄った!慌てて、松原さんに説明した!
「違いますよ!藤さんの物語を夜遅くまで、読んでしまって、全員寝不足なんです!」
俺の説明を聞いて、松原さん…
「なんだ…。マジビビった(汗)」
「…俺、松原さん見たいにモテねーから。」
…加藤主任…(汗)
「加藤主任…。」
…松原さんが加藤主任を見て、言った。
「俺、モテないよ?むしろウザがられてたよ?」
それは藤さんにだよな…。




