麻婆丼
職場から帰宅…。うみは、炬燵に入って、スマホを見ていた。
「ただいま…」
スマホから俺に視線を変えたうみ。
「あ、雷斗さん、おかえりなさい。」
またスマホに目を向けた…。
「鍋料理から、まさかの…」
鍋料理…
「うみ、もしかして藤さんの物語読んでる?」
「はい♪」
うみの嬉しそうな返事。読み終えたのか、スマホを炬燵のテーブルに置いた。
「また後で読もうっと♪夕飯作りますね。」
炬燵から出たうみ。台所へと向かう。俺は、洗面所へ行き、手洗いとうがい。…玄関でコートを脱いで、コート掛けへ…。居間に行くと、夕飯のいい匂い…。台所へ行く。
「うみ、夕飯何?」
「麻婆豆腐です。」
麻婆豆腐♪久々だな。と…
「本当は炒り豆腐にしようと思ったんですが、麻婆豆腐に変更しちゃいました。」
「…なんで??」
うみは、器に調味料を合わせてながら、
「藤さんの物語…(笑)」
と…教えてくれた。?の俺。今日の夕飯は、麻婆豆腐。きゅうりとわかめの酢の物。卵スープ。
「いただきます♪」
麻婆豆腐を食べる。これ…ヤバい!白飯進むヤツ!辛味の中に、旨みを感じた。豆腐も味がしみて、しかもひき肉たっぷり♪
「美味い♪♪……この麻婆豆腐ご飯にかけたい♪♪」
「良かった♪あ、麻婆丼ですね♪ご飯まだありますよ♪」
「!食べる♪」
ご飯おかわりした♪…夕飯を食べ終えた後…うみにサイト名を聞いて、俺も藤さんの物語を読んだ。うみが最初に読んだページ。…鍋料理から新メニューの開発で…冷たいスープに合わせるならか…。次の話を読む。…
蕎麦と小麦粉のブレンドして、麺に。手打ち。鍋で麺を茹で、1本箸で掬う。食べてみた。…うーん。…なんか違うな。…でも、一応…。麺にさっきのスープをかけて食べてみる。…スープの味はよし…として、やっぱりこの麺では…。俺の求めてる麺じゃない…。もっとこう…。と、
「失礼します。料理長。」
専務が来てくれた。手にはお菓子。
「料理長、お菓子を頂いたのでお持ちしました。」
「お菓子誰から頂いの?」
「205号室の河本様です…。」
あれ?河本様って…どこ
「河本様…あ、あの忘年会の…。」
え…?…(汗)
専務からお菓子を受け取り、包みを見た。あ、木根屋の胡桃パイか。何気に包みの、成分表を見る。…販売元…きねやか。…きね…。あ。
俺は、胡桃パイを手にし、一旦調理場を出て、事務所へ行く。…俺のデスクに胡桃パイを置いた。…スマホをデスクの机の引き出しから、取り出した。…確か…。アイツに電話した。
「はい?」
…さん…らい…?
「雷斗さん!」
!?




