シングル?
12月22日…火曜日。…朝4時。起きた。ここは明里さんのアパートの寝室。…明里さんが隣で寝てる。昨日の夜、明里さんが朔夜さんに怒られた。理由は
「明里!子供じゃないんだから、独りで寝ろよ!つきさんに迷惑だろ!」
「怖いんだもん!!ね、つきさん一緒に寝よう?」
…兄妹喧嘩勃発…(汗)…。
?…足下がなんか重い…。身体を起こし足下…あ、チャロくん。うちが掛けてる布団の足下にチャロくんが丸くなって寝ていた。寝る時は明里さんと川の字状態で寝ていたのに…。そろそろと、足をズラして、ベットから出る。明里さんはぐっすり。明里さんのベッド…シングル?だよな?…
明里さんの寝室を出て、居間へ…。炬燵に入って、寝ていた朔夜さん。起こさぬ様に…
「…つきさん?」
…起こしてしまった…。まだ暗い時間。常夜灯のオレンジ色の明かりが微かに朔夜さんを照らしていた。
「ごめん。起こした。」
「…つきさん、ありがとうございます…。」
そう言って、また眠り始めた。寝ぼけてる?朔夜さんに近寄り…そっと朔夜さんの頭を撫でた。朔夜さんの髪はくせ毛。でも…手触りがいい…。もう少ししたら、朝ごはん作って…寝る前に明里さんが
「台所、勝手に使ってください♪♪」
「いいの?」
「つきさんの朝ごはん食べいです♪」
…兄妹って似るんかな?
12月22日火曜日。朝7時10分。…昨日は調整の急な休み…。しかも、今日も。…最近、本当に仕事してない…(汗)…。朝ごはんを食べながら、ため息。
「どうしたの?」
お味噌汁を飲み終えた、雷斗さんが私を心配そうに見て尋ねた。
「いえ、最近お休みが多くて…大丈夫かなって(汗)」
雷斗さんは、デザートのみかんを口に入れた。
「ほんはに…」
「雷斗さん…飲み込んでから。」
雷斗さんに注意した。雷斗さん、口に食べ物が入った状態で話す時があって、時々注意していた…。
「…そんなに気にしなくて大丈夫だよ。調整休みだからね。」
飲み込んだみたい…。
「…そうかなぁ…。」
風邪で休んだ挙句、調整…そして特休…。12月って休み少ないって思ってたけど…。
「まあここの職場、元々休みが少ないからね。完全週休2日制で平日休み無し…。」
まあ確かに…。…せっかくの休みだし、後…今日は雷斗さんのクリスマスプレゼントも届くし…。雷斗さんを見送ったあ…♪…。ポケットに入れてある、スマホがなった。…こんな朝早く…誰だろう?ポケットからスマホを取り出して見てみた。…伊原さんだった。
「おはようございます。朝早くすみません。今日の10時に職場の会議室1に来れませんか?例の…昨日のLINEの…物語の作者に会えます。」
…昨日の物語のって…。え?!




