味なし
シバ丸を抱いたまま、うみはスマホを見ていた。…地震は落ち着いている。うみも…
「…この話…これ?え?!」
うみ?…
「…。」
…うみに聞いた。うみはスマホを俺に見せた。
「?…忘年会の打ち合わせに来た、4人のお客様。名刺を渡した。…見た目は40代女性が2名。後は30代位の男性が2名。この男性達、確かパソコン講師の…嫁さんかな?美人だな。あ、こっちはボーイッシュな女性。」
この話…まるで…。うみのスマホを操作して、タイトル?…ん?打ち合わせ?12月18日金曜日…?
「…まさかこれが、伊原さんの…」
?伊原さん…あ、もしかして!この物語が?!
「雷斗さん、スマホを…伊原さんにLINEして聞いてみます。」
…(汗)…。
「美味しい♪つきさんの鶏そば♪♪」
夜飯にと、つきさんが鶏そばを作ってくれた。
「チャロくんには、味付け無し鶏肉。」
「つきさん優しいね。良かったね。チャ…」
明里?
チャロを見た。チャロはちゃんと自分の食べる場所にお座りし…
「チャ…チャロ…どうしたの?いつもは、私の隣で食べるって、離れないのに??」
「は?!」 「?」
明里がびっくりしていた。つきさんがあぁ…と何かを思い出した様に声を漏らし、チャロを見た。
「チャロくん、ここお家だよ?」
そうチャロに言った。けど…
そんな事より、早く鶏肉くれ…と言わんばかりの、わくわくしていたチャロ…(汗)
「…ちょっとまだ熱いかな?…」
鶏肉に手をかざしたつきさん。
「大丈夫かな?はい…。チャロくんどうぞ。」
チャロ…(汗)…♪♪…
つきさんのスマホがなった。ポケットからスマホを取り出して、見ていた。
「…これはうちの物語じゃない…」
そう言って、つきさんは、LINEを返した。
「鶏そば食べよ。」
「つきさん、LINE誰ですか?」 「海さん。」
「あ…」~♪♪
今度は明里のスマホがなった。話を中断して、充電中のスマホを手にした。
「いただいます。」
鶏そばを食べ始めるつきさん。
「つきさん、海さんどうしたんですか?」
そばを食べていたつきさん。そばを啜り終え、飲み込んでから、教えてくれた。
「海さん、多分だけど…藤さんの物語読んだんだ。で、うちだと思ったのかな?」
つきさんがつゆを1口飲んだ。
「…まあまあか。」




