バッテリーが
藤さんの物語を読んでビビった!藤さんが書いて、掲載していた物語の1部。
「12月18日金曜日。朝、あみだくじをした。このあみだくじは、今年の締めくくり、忘年会の幹事を決める大事なくじ。…なんか…うちがなりそ…嫌だな。そう思いつつ、5番目の線に名前を書いた。月。私の名前。他に海野…後は課長、松…。…あみだくじが始まる。「あみだくじ~♪」松のヤツ楽しそうに、くじの線をなぞ…「月さん幹事おめでとう。」」
…(汗)…つきさんを見た。俺と同じ反応…ビビりまくって…「マ?!……じで」
って…言葉が切れながらに言った(汗)
「マジって??」
明里がつきさんに聞いた…。
「…この…忘年会の幹事が決まった日にち…うちの職場で実際にあった事。」
「え?!!」
明里ビビりまくる!
「…その日の夜、彼のアパートに泊まりに行った。一緒に夜ご飯を食べる。今日は寒いから鍋焼きうどん。小さな土鍋。具材とうどん。味付けは適当。そういや、松のヤツ、カミさんの飯に文句抜かして…なら夕飯も…あ、イラついて言葉が乱雑に…(汗)」
…つきさんがその部分を声に出して読んだ…。
青ざめる俺。なんで?って…。だって、この話し、つきさんが幹事決まった日に俺のアパートに来て、夕飯を一緒に食べた。その夕飯が鍋焼きうどん。
「まじで…くうそう…?」
つきさん愕然。
「あの…」
気まずそうな明里…(汗)
「そろそろ、スマホ」
「もう少しだけ…」
俺が明里に頼んだ。
「違う、スマホのバッテリーが…」
「…あ、消えた…。明里さん、この小説サイトは?」
「小説家になろうです。」
「なんて作品名?」 「妄想空想爆走中…です。」
…なんかすげぇタイトル…(汗)。明里にスマホを返し、今度はつきさんのスマホで見る事に。…作者名ではなくて、タイトル名で検索した。
「あった。…ペンネームは、クリオス?…」
…(汗)…ペンネームも独特(汗)
…つきさん、また藤さんの物語を読む。
「鍋焼きうどんができた。それなりに食べられた。彼は美味そうに食べてる。良かった。鍋焼きうどんか。これ、普通の鍋なら、酒を飲みながら…」
つきさんがスマホを落とした。…?…手が震えてた…(汗)
「つ…つきさん…だ…大丈夫ですか?」
恐る恐るつきさに言うあ…
「藤さんと話がしたい。明里さん、連絡取れない?」
つきさん?!
「…スマホの充電が終わったらLINEしてみますね。」
…明里が静かにつきさんに言った。




