ちびでも……!?
衣織が 「”パパ…変わったね?…前までと違うよ?…なんかねー?…楽しそうなの。前まではね、衣織とるー(琉斗)と、楽しそうに、お喋りしてくれたのに、あんまりお喋りしないの。ボ〜としてるの。時々ね、あれは”マズ”かったかな…とか…でもその時も?楽しそうだったの。」
……。俺は、返す言葉もない…が…衣織が…そこまで…見てたのか?…グルグルと俺の思考が…ダメだ…考えられない…。俺が焦りまくるのを見た、沙織と兄貴…。と…「”ガチャ”」…客間の扉が開いたと同時に、衣織が駆け寄ってきた。「衣織…?…ごめんね…まだ話が…」沙織の話しも、よそ目に…俺の前に立ち…いきなり”トンデモナイ”言葉をぶつけたてきた!
「パパ!!パパ、”好きな人”できたんでしょ?!」
衣織のストレートな言葉に、固まる俺…。さすがの、兄貴も沙織も、面を食らっている… 強烈な、衣織のストレートパンチ!…ならぬ言葉。
あまりに急に、言われて、声も言葉も出ない。
俺は、沙織を見てみた。驚いて、震えている。今度は、視線を兄貴に向け…ストレートに!
「お兄ちゃん!!ママが好きなんでしょ?!…だったら、”パパにください!”言わないとダメだよ?!…ケチだからパパ!くれないよ!?」
兄貴もタジタジになり……2人とも……
「ハイ…分かりました…。」
満足したのか、暴風雨のような…津波のような、勢いで、部屋を出て行く、衣織…。
その言い方は、まるで…「…お母さん?」 「「母さん?」」
と3人同時に、呟いた。
あの後、俺たちは、もう一度、話し合った。
「雷斗さん…。衣織ちゃん…」
俺は、兄に…。
「兄さん…。何も言わないでください。衣織の言う通りです…。確かに、俺は、この家を出た…いや、その異動した辺りから…とある”仕事”を通して、ある女性に、惹かれ始めました。…俺は、その女性と居たい…。沙織さんを”護れない”…。沙織さん…兄と”一緒”に、なってください。…兄さん、沙織をよろしくお願いします…。だけど…時々は、衣織に会わせてください…。勝手ですみません…。」
俺は、2人に頭を下げた。……。
俺は、帰る前に、衣織に会いに行った。衣織は、自分の部屋の泣いていた。
「パパのバカ!」
…ごめん…衣織。……ありがとう。
自宅から帰った俺は、英に連絡を取った。俺は、電話で英に
「しかし…衣織が、”あんな事”…言うとは…。女の子は、マセてるとは聞いていたけど……イマドキの子って?…強いし…怖ぇな。」
英にそう話すと、英は、
「俺、知り合いの子どもに、言われた事があるよ?…ママの彼氏?って。後は、ママ、美人でしょ?あげないよ?…とか…子どもっていうイキナリ何か言い出すか、分からないしね。なんか大人しいな?と思って見てみたら、人のカバンを持ち上げて、大事な書類をバラまいたり…。散々な目にあったよ。」
笑いながら英も話していた。俺は、沙織と正式に離婚する…。その手続きは、英がしてくれた。




