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つきさんが俺をアパートまで送ってくれた。
「つきさん、ありがとうございました。」
「朔夜さん、今日も泊まってもいいかな?」
「いいですよ…」 「ありがとう。」
珍しいな。つきさんが連泊なんて。昨日も泊まりで今日も?車を停めて部屋に入る。つきさんは、
「やっぱり暖かい。…朔夜さん、このアパートの空きってあるかな?」
「1階空いてますね。」
「ここに引っ越ししようかな…」 「え?」
つきさんに事情を聞いた…。
「…あのアパートの廊下さめくて…。」
…寒さで引っ越し…。確かに、つきさんのアパート、寒すぎるんだよな。夏場に泊まった時も涼しかった。
「…でも…朔夜さんに迷惑かけそうだし…。…それか…」
…迷惑なんて…むしろ近くに居てもらいたい…。…そろそろ…けど…
家に帰った後、少し休んでから、夕飯の仕込みを始めた。雷斗さんからのリクエスト。炊き込みご飯。舞茸ご飯にする事に。…後は豚汁を作る…。夕飯の仕込みをしていた。…雷斗さんは炬燵に入り、寝転がってスマホを見ていた。
「最近の…。」
…?…舞茸ご飯の仕込みは終わり…。
「…買ってもいいかな?それとも…か…」
「かう…。??!」
雷斗さんは、私を見て…ないし…。思わず
「雷斗さん!今なんて言ったの?!」
大声で叫ぶように話した!
「?!?」
私の声に驚いて、スマホを胸の上に落とした。炬燵布団がクッションになりカーペットに滑り落ちていく。
「あ…あぁ…いや…何でもないよ。」
スマホを拾い、起き上がる雷斗さん。炬燵に向かう。
「炬燵温かくて少し寝…。」
私も炬燵に入る。
「雷斗さん、何か買いたい物があるんですか?」
私の質問に雷斗さんは、スマホを見せてくれた。
…車のサイト?




