表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
728/807

一輪花

寒雀を後にし、高陽市内へ向かう。

「可愛かったなぁ♪」

「本当に♪」

つきさんと海さん、社長達に挨拶されていた。河本と俺には、帰り際に来てくれた。俺には社長の猫吉さん。河本には芝子さんが挨拶。撫でた後は、藤さんと共に見送りしてくれた。打ち合わせが終わったのは昼12時を少し過ぎていた。腹減ったな。車の時計を見たつきさん。

「朔夜さん、河本さん、海さん、昼、食べに行ってもいい?」

「あ、もう昼か。」 「お腹空きましたね。」

「つきさん何処に行きます?」

「そうだなぁ。…あそこに行くか。」

「あそこ…って?」 「ん?内緒♪」 「?」

つきさんが俺たちを連れて来てくれた。…駐車場に車を停めた。…看板が、目に付いた。…スタンドタイプ。…洋食…一輪花。車を降りて店の中へ。

「いらっしゃいませ…。」

物静かな女性が俺たちを迎えてくれた。

「4名です。」

「窓側のお席へどうぞ。」

窓側の席に向かう。席に着くと、女性が水とおしぼりを持ってきてくれた。

「ご注文が決まりましたら、お声がけ下さい…」

「分かりました。」

のそのそと俺たちの席を離れた。つきさんがテーブルに置かれたメニュー…

「今日はランチメニューで、ビーフシチューのセット。」

メニューを見ずに、決めた。

「俺もそれにしよう。」

「私は…あ、スープパスタランチにします。」

「朔夜さんは?」

「あ、俺もビーフシチュー…いや、ビーフカレーのセットにします。」

ランチメニューが決まり

「すみません。」 と…つきさんが声をかけた。

先程の女性が来てくれた。

「お決まりですか?」

ビーフシチューのセットが2つ…。スープパスタのセットが1つ…ビーフカレーのセットが1つ…。以上で…。」

…つきさん、凄いゆっくりと伝えたな?なんで?「畏まりました。お待ちください。」

…そう言って、俺たちの席を離れた。

「つきさん、この店…」

「…老舗の洋食屋さんだよ。」

「…そうなんですか。」

店内は、昼時だからか、それなりにお客さんがいたけど…何故か静かだった。食べてる、食事を…え?!な…ナイフとフォーク?!…。

河本も海さんも気がついた。海さんがつきさん静かな声で聞いた。

「あの…伊原さん、もしかしてこのお店って、ドレスコード……」

「無いよ。ここ、ステーキとかもあるから。」

あ、そうか…。

つきさんは、

「今日はビーフシチューの気分だから、ビーフシチューにしたけど何時もは、サイコロステーキなんだ♪」

…サイコロステーキ…。つきさんの好きな食べ物…。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ