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藤色

つきさんの車を降りて、旅館へ向かう。中へ…。玄関の自動ドアを背にして、フロントが正面。女性…あ、藤さん。…フロントにあるパソコンを使い、作業中の藤さん。俺たちを見て、フロント内からロビーへと出て来てくれた。

「いらっしゃいませ。…どうぞこちらへ。」

藤さんがロビーへと案内してくれた。ロビーのソファに座る。

「支配人より話は、聞いています。忘年会のご予約と打ち合わせと言うことで。担当させて頂きます。」

名刺をもらう。藤色の名刺だった。

「早速ですが、空いている、日にちですが、12月26日ですと2階が空いております。27日ですと1階と2階に別れますが空いております…。」

…26か27か…。

「26日、金曜日でお願いします。」

「畏まりました。ご宿泊されます、人数は、16名様でお間違いございませんか?」

「はい。」

「畏まりました。では、お料理のプランですが、こちらのプランからお選び頂いて…。」

藤さん…なんか別人みたいだな?…ふと…フロントの方に目を向けると、支配人と…女性が一緒に立って見ていた。何か話してる…。

「…鳥鍋とすき焼き…。ぼたん鍋と…コース料理もあるのか。…あ、休前日だったか。…でも安いな。」

「鍋もいいけど、このゆったりコースいいな。」

「ゆったりコースですと、お料理は全部で7品でございます。」

「忘年会で人気のコースってあります?」

「そうですね…鍋物のほか、お料理が4品とデザート、飲み放題が付きました、寒雀の鍋プランが人気ですね。」

「いいですね。そのプラン」

海さんが藤さんに聞いた。

「お鍋は選べるんですか?」

「はい。鶏鍋、ぼたん鍋、すき焼き…ふぐ鍋、鱈鍋になります。」

料理のチラシ…いやパンフを見せてくれた、藤さん。

「…ふぐいいな。」

「いいですね♪」

「?!」 「え?!」

ふぐ…って…高いんじゃ?!

「ふぐ鍋で飲み放題でお願いします。」

「畏まりました。お料理のプランは、寒雀のふぐ鍋。飲み放題プランで。お飲み物の種類ですが、ビール、日本酒、焼酎、ウイスキー、ワイン、ノンアルコール飲料、ジュース…になります。」

「はい。分かりました。」

「次にお部屋割りを…少々お待ちください。」

部屋割り?と…藤さんが席を外した…。フロントへ向かう。支配人達の前を素通りし…あ、支配人がこっちへ来た…。

「支配人おはようございます。…彼女…新人だよね?いいね。」

「おはよう伊原さん。…やっぱりいい?」

「うん。いいよ。来て、まだ1週間位?」

「い、1週間?!」 「ウソ?!」

河本がビビって声を上げた!海さんもびっくり!

「そうですよ。彼女、凄いですからね(笑)」

支配人がニコリと笑った。

「お待たせ致しました…。」

「では、私はこれで…」

支配人が俺たちから離れた…。支配人とすれ違いざまに、藤さん…

「16名ふぐで。飲みほ。これから部屋割りします。」

「了解。」

…(汗)…。



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