団体だと
12月19日…土曜日。~♪…。誰か来た…。玄関に向かいドアを開けると、伊原さんと加藤主任が立っていた。2人して…一体?
「こんにちは。河本さん。海さんにLINEしたんですが…海さん居ますか?」
「居るけど…どうしたの?」
「俺は河本主任に用があって…」
…うみが居間から出て来てくれた。
「こんにちは。海さん。」
「こんにちは。伊原さん、加藤主任…どうしました?」
「実は、忘年会の件で…」
「忘年会?」
…玄関で立ち話も何だから、家に上がってもらった。居間に入り、伊原さんと加藤主任と炬燵に入り、話を聞いた。
「実は、忘年会をPC科と合同でしたいと思っています。どうかなと。」
伊原さん、今年の業務課の忘年会の幹事なんだとか。で、昨日、加藤主任とその話をしたら、加藤主任が幹事をするから、PC科も忘年会したいと…なったらしい…。忘年会か。そう言えば、PC科で忘年会ってした事無いな。でも、なんで急に?
「楽しそうですね。でも、大丈夫かな?」
「出来れば人数が多い方がいいんですよ。」
「人数?」
なんか関係あるのか?
「まだ、人数が確定している訳じゃないんですが…今回の忘年会、寒雀でやろうかと思ってまして…。あそこ、団体だと、割引き利いて、泊まりだと、1泊1万強で泊まれるんですよ。後は日帰り…いや、夜帰りと言うのかな?夜帰りだと、5千位。」
「!凄い!安いですね!?」
「…安いの?…って…泊まりで忘年会?」
うみに聞いた。
「この辺りの旅館…最近1泊3万超えてます。」
「「え?!マジで?!」」
加藤主任もびっくりしていた。伊原さんは、
「寒雀は、職場から近いし、泊まって、真っ直ぐ出勤も可能かと…後、人数の関係で…施設長達も誘おうかと。…色々あり過ぎて、温泉でゆっくりしてもらいたくて…。」
施設長も…って…(汗)…ま…まぁ…確かに、あり過ぎたな。
「いいと思いますよ。」
うみが伊原さんの提案に賛成した。
「だけど…施設長来てくれますかね?」
加藤主任が海達に聞いた…。ここで意外な事を知った。
「あの後…2階に封書届けに行く際、施設長と会ってね…。業務課、忘年会か。とか言ってたからね。多分、参加したいのかも…。」
「でも、なんで施設長が業務課の忘年会を知ってるです?」
伊原さんに聞いた。
「その日の朝、業務課でギャーギャー騒いでたのが聞こえたか、或いはあのヤロウが…」
「…ヤロウ?…。」
加藤主任が俺に教えようと…けど
「松原さんの事です。つきさん、松原さんに」
「あ、あの事?」
うみが知っていた。
「そうです。…あのヤロウにひと泡…」
「ひと泡って……」
…伊原さんは、笑いながら…
「だから、そこまで言うなら、派手にしようか?とね…(笑)」
派手にって…すると…
「…ド派手じゃなくて?」
?…うみ…?
「…派手で十分だよ…」
「やるからには、ド派手にイきませんか?」
う…うみ?!…
「…やる?」 「はい♪」
…(汗汗)…。
「つきさんと海さんがタックを組むと、なんか最強過ぎてヤバい…(汗)」
身震いしていた加藤主任…
「海さん、そうと決まれば…」
「業務課グループLINEの初稼働ですね♪」
…なんかすごいな。…だけど、この2人が幹事…。興味あるな…。なら俺も少し協力しよう。




