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話し合い

俺は、前住んでいた、長沢市の”自宅”来ている。沙織が退院して、1ヶ月が過ぎた土曜日。”君が落ちついて、話せる場所は?”と、メールで聞いた。”自宅”…とだけ返ってきた。兄貴も交えての話し合い…。衣織は、「ママ、パパに会いたい。」とぐずった…。仕方なく…「…”ママとパパのお兄ちゃんと話しがあるから”…2階の自分の部屋に居れる?」…と約束をして、連れて来た。リビングだと、また沙織が不安定になると思い、客間で話し合いをする事にした。俺はまず、2人の話しを聞いた。沙織から聞いた。

「…”沙織”さん…柊斗さんと逢っていたんですか?」

敬語で話している俺。じゃなきゃ…。沙織は、表情を変えず、首を縦に1度だけ振った。そして、俺に理由を話してくれた。

「朝帰りをしたあの日、私は、いつも行くお店で、同級生達に会いました。久しぶりに会ったから…時間を忘れて飲んでいました。…気がついたら、朝になっていて…。慌てて帰って…でも…雷斗さん…出ていってしまって…私も、しばらく、実家に帰ったけど…。ようやく、帰ってきて……。琉斗が、私の不注意で…。私は、お酒に、逃げた…。そのうち、衣織も居なくなって、雷斗さんも…また独りになって…。」

そこで…沙織は、話せなくなった…。俺は、今度は、兄貴に話しを聞いた。

「柊斗さん…沙織さんと逢って…たんですか?」

さすがに…ヤッたのかとは…聞けない…。

「…関係を持ってる…。」

「雷斗さん…」 突然、沙織が俺を呼んだ。

「私は、柊斗さんとは、身体の…”関係”を持っていません。柊斗さんは、雷斗さんが、この家を離れた時から、衣織を私に会わせてくれていたんです…。」

沙織は、はっきりした口調で、”身体”と言った…。そして、真剣な目をして、俺を見ている。その、真剣な眼差しは、俺に「”信じて欲しい”。」 と俺に伝えている。

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