さぁね
…加藤主任が松原さんに聞いた。
「藤さんって確か、介護員でしたよね?」
「そうです…」
藤さん、なんか分かるのか?
「おはようございます。」
田山さんが遅れて出勤してきた。
「…藤さん、今日来ますか?…」
加藤主任が俺に聞いた。
「今日、午後から来るよ。」
朝礼後、講義に向かった。…藤さんは今日は午後から受講。…午前中の講義を済ませ、弁当を食べる事に。今日は早休憩。星野主任と田山さんとだった。
「田山さん、新車来たの?」
「はい。」
…新車…。
「前に乗っていた車は、かなり年数が経ってたので、車検通らないって、車屋さんから言われちゃって。前回は乗用車でしたけど、今回から軽自動車にしました。今の軽自動車って凄いですね。」
…そういえば、俺の車も来年車検だったな。…あの車、大分年数が経ってたっけ。
お昼の休憩後のコーヒータイム…。村木さんと伊原さんと休憩。その後に遅れて休憩に入った松原さん。
「…コーヒーいい香りするね。」
村木さんが飲んでるコーヒーを見た松原さん。ワンドリップのコーヒー。
「最近のコーヒーって、凄いよね。香り高くて。種類も多いしね。」
伊原さんは、ほうじ茶を飲んでいた。…あ、そうだ…。ランチバックから、タッパーを取り出した。
「クッキー、焼いたから食べませんか?」
テーブルの真ん中に出したクッキー。
「海ちゃんが作ったの?」 「はい。」
「…すご…。」
松原さん、びっくり。で…私を見て
「青野主任、料理上手なんだね。…いいなぁ」
「…松原さんの奥さん、料理しないの?」
「するけど…。」
沈んだ表情を見せる、松原さん。
「なんかあったの?」
「…弁当を作ってもらっておいてね、味付けに少しだけアドバイス?したらさ、じゃあ自分でヤレってなってね。で…俺が作ったら、あんたの方が料理美味いから、アタシしない。好きにして…って言われちゃって(汗)」
「アドバイスじゃなくて、文句だろ?」
…伊原さんのストレートな一言に図星だった、松原さん…(汗)
「ねえ、松原さんの奥さんってどんな方?」
「…モンスター…」
「…付き合ってた頃は可愛いで、今はモンスターって…。」
村木さんの一言に松原さん…
「マジで思いますよ。付き合ってた頃は、可愛くて仕方なくて、最近はモンスター…いや、鬼嫁だな。」
…鬼嫁…
「年中節分しないとね(笑)」
…伊原さんが笑って、松原さんを見た。
「伊原さんも結婚したら鬼になるのかな?」
まじまじと伊原さんを見る、松原さん。
「さぁね♪」
…(汗)…。




