互いの姿…
居間に…台所に向かう。鍋…。火にかけてあって、コトコトと音が聞こえた。
…いい匂い…。
雷斗さんは炬燵に向かい、スイッチを入れ…
「うみ、休んでて。」
「もう大丈夫ですよ。手伝います。」
「ありがとう。あ、そうだ…うみ、ご飯ないんだ。どうする?」
「冷凍のうどんがありますよ。」
「ならシメは味噌煮込みうどんにしよう。」
「はい♪」
雷斗さんと一緒に夕飯の準備。
…うみを驚かせて、怖がらせてしまった。…悪い事をした。でも…鍋を炬燵へと運び、蓋を取った。湯気が上る…。美味そうな匂い。
「…美味しそう♪♪」
うみが満面の笑顔を見せた。…よかった。喜んでくれた…♪
「食べよう。」 「はい。…いただきます♪」
うみがお椀に盛った、鍋のつゆをふうふうと冷まして1口…。ど…どうかな?
「美味しい♪♪」
嬉しそうに俺を見た。…よかった。俺も鍋を食べた。…美味い♪この鍋のつゆ…。また買ってくるか…。鍋をあらかた食べ終えた後、シメにうどんを入れて煮込んだ。…でかい鍋焼きうどんか…。…対面式の…キッチンだから、うみが見えた。…うみは、俺を見ていた。…うみが料理している時、俺の姿って、こんな風に見えてんのかな?
雷斗さんが作ってくれたお鍋は、味噌味のお鍋で、雷斗さんは、スーパーで見つけた、相撲部屋の味噌ちゃんこと言う、ストレートタイプの鍋つゆ使って作ってくれた。とても美味しい。雷斗さんは、台所でシメのうどんを煮てくれた。…対面式のキッチン…。雷斗さんが料理しているのが見えて…見ていた。…私が料理している時、この姿を、雷斗さんは、見ているんだろうな。シメのうどんが出来上がったみたい。雷斗さんがガスコンロの火を消した。……うどんもとても美味しかった…。




