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謝られる・謝る

けいちゃんの突然の謝罪。私は「…なんか…ヤッたっけ?」 の状態。けいちゃんは、顔を上げて、今にも泣きそうになっている。「…どうしたの?けいちゃん?」 恐る恐る聞いてみた。「実は…。」

理由を聞いて私は、あまりに重い話しに、私は黙ってしまう。そして

「入籍した時の”約束”…守れなかった…。私…好きな人出来た。」

「…?…あ…あの約束?!…」

私は、けいちゃんと約束していた。けいちゃんの”約束”は、「何があっても、彼を”支えて”いく。」

私の”約束”は、「”幸せ”になる」

それを彼女は、ずっと守ってきた。私は、けいちゃんにこう、声をかけた。

「けいちゃん、ご主人は反対しないと思うよ?…けいちゃん…。結婚するって私に、嬉しそうに話してくれた時、私、けいちゃんに、”プロポーズ”どうされた?って聞いたの覚えてる?」

「……あ…。」

「けいちゃん、笑ってね、私に、教えてくれたよ。…”…俺は君を”護りたい”…支えていけるかは、分からないけど…俺が君を、”護れなくなったら”、自由になっていいから…その…捕まえて…いいですか?…結婚してください。だって♡…真っ赤になってた♡」

「けいちゃんのご主人、警察官だもんね…、すごく素敵なプロポーズだなって。…けいちゃんが選んだ事に、ご主人も”誰も”、反対しないと思うよ?…きちんと、ご主人のご両親と話して…やってみたら?…レンアイ…。」

そう話して、けいちゃんと少し、散歩した。けいちゃんは、さっきまでの泣きそうだった顔が、いつものけいちゃんに戻っている。…「けいちゃんの好きな人って…やっぱり”あの人”…かな?」

けいちゃんを見ていた。”あの人”が、居なくなる少し前に、貰ったメールには…

「本気でやってみます!お世話になりました。そして、ありがとうございました。……それから…俺、前の彼女と、別れました…。そして…根岸さんに、”付き合って”欲しいと、告白しました。…返事待ちです!…皆には秘密です!」


”さすがに…びっくりしたけど、まきちゃんも”応援”しているようだしね。でも…まきちゃん、なんで、”あの時”、けいちゃんを”独身”?て言ったのかな?単なる間違いだったりして…?だったら…”勘違いからの恋”か…。

「うみちゃん?…」

「あ、ごめん。…ねぇ、けいちゃん、あのね?」

ちゃんと、聞いてみた。「まきちゃんが、”あの最初”の食事会で、”独身”て話したでしょ?…」

けいちゃんは、あ、あれね。

「まきちゃんが、私が結婚したのを、知ったのは、食事会の後。今まで、私が独身だと思ってたみたい。私の結婚式の時、親戚達を、まきちゃんのホテルに、泊まってもらったけど、あの頃は、まきちゃんは、別のホテルにいたでしょ?だから知らなかったみたい。それに、まきちゃんと連絡とり始めたのも、つい最近なの。」

「そうだったんだ…ごめんね。私、ちゃんと…」

「うみちゃんの、せいじゃないよ。むしろお礼言わないと。うみちゃんのおかげで…。」

そう話して、けいちゃんと私は、海を後にした。

アパートに着くと、けいちゃんは、「またね!ありがとう!うみちゃん!」 とお礼を言って帰った。

「ごめんね……けいちゃん…。…私も…約束、破った。」 けいちゃんには、”あんな”事言って…私は、蒼空と”幸せ”になれなかった…。


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