きかいと
…目が覚めた。…お水飲みたいな…。お水を飲みに、台所へ。…あ、そうだ。洗い物しないと。水を飲んでから洗い物をした。治ったかも…。時間を見た。11時。…熱も下がっている。怠さもノドの痛みも無い。今のうちにお風呂に入ろうかな?汗かいたし…。お風呂場へ向かう…。病院行かないで治した。
「藤さん…。」
「……。」
今日は、藤さんの担当していた。
藤さんがパソコン…Excelを使って、自由制作していた…。
「河本様…」
なんで俺の名字を使う?…(汗)
「…ズレた…(汗)」
「…直しましょうか…。」
何かの書類?…名字を中央にしたかったのか…ササッとマウスを使い直し…
「早い早い早い早い早い……(汗)」
なんか呪文唱えた??藤さんの焦り加減に、目の前で講義をしていた、仁科室長が吹き出した。
「…笑い事じゃないですよ~…(泣)…これ覚えないとヤバい(泣)…」
仁科室長を見ながら…藤さん泣きそうになっていた。藤さんの講義が終わった後…藤さんは俺に
「…パソコン壊れなくて良かったです。」
「…壊れなくて?」
実は藤さん、パソコンが壊れたのは自分のせいと思っていたらしい…。あの時、俺に言おうとして止めたんだとか…
「藤さん、大丈夫です。…気にし過ぎですよ。」
「どうも機械と相性が悪くて…この前…レジに説教されました…。」
「は?レジに?説教?」 「はい…(汗)」
今度は、加藤主任が吹き出して笑ってしまった。
「…!!…。」
藤さん…すげービビり方…(汗)…。
「…あの…ありがとう…ございました。」
よろよろと椅子から立ち上がり、PC科から帰ろうとした藤さん…。
「お疲れ様でした。」
…藤さんがPC室を出た後に気が付いた。紫色のメモ帳…。なんとなく…中を…?…。…なんかびっちり書いてある…。……なんだ…?…ちょっと読んでみた。PC…使い方?…これ…
「河本主任?」
仁科室長の声に我に返った俺。慌てて藤さんの後を追う…。PC科の入口から廊下へ出た。…あ、藤さん…?…。誰かと話し…松原さん?
「今年2月に辞めて、元の世界に戻りました。」
「……。」
思わず2人に声をかけた。
「松原さん。あ、藤さん。」
「あ、河本主任。」
「…。」
藤さん達に近寄る。
「どうしました?河本主任。」
「あ、すみません。藤さん忘れ物です。」
俺を見た、藤さん。
「…ありがとうございます。」
…あれ?この感じどこかで…。




