クーポン券
12月14日朝の9時30分。炬燵に入ってコーヒーを飲みながら、まったり。雷斗さんは郵便物を見ていた。
「うみ、これ何に使う?」 「?」
雷斗さんが見ていた封筒の中身を私に見せてくれた。地域クーポン券だった。この地域クーポン券は、物価高だからと…国や市町村が出しているクーポンだった。
「色々使える見たいだよ。」
雷斗さんから、クーポン券を受け取って、見てみた。スーパーにガソリンスタンド、本屋さんに…地元のお店でも使えた。期限は12月25日まで…。…クリスマスか。…あ、なら、これを使って…
「雷斗さん、クリスマスの夕飯ですが、ローストビーフとローストレック、ビーフシチュー…」
色々メニューを話した私。すると…
「な…なんて贅沢…全部食べたい♪」
「全部…(汗)」
「…そうだなぁ…。ローストビーフかな?あ、でもローストレックも…。」
…雷斗さん、肉好きだから、迷っていた。
「…ローストレック、定番だからさ、ステーキがいいな。」
「ステーキですね♪分かりました♪」
雷斗さん…嬉しそう♪
「つきさん、お金大丈夫ですか?」
心配して聞いた明里。旅館の宿泊費、つきさんが全部支払ってくれた。車を運転しながら、つきさんは俺たちに教えてくれた。
「大丈夫。クーポン券あったし。」
?の俺と明里。
「先着10名様の旅行クーポン当たって、あそこも使えたから、使ったんだ。」
「旅行クーポン…。」
「…ポイント溜まったから行こうかな。今度は夏に行こう。コチ食べたいし♪」
今度はポイント…。後、コチッてなんだ?
そんな話をしているうちに、明里のアパート近くのコンビニの駐車場に着いた。俺が明里を送る事に。つきさんは、腰を痛めていた、つきさんに無理させたくないから、車で待っていてもらう事に。
明里をアパートまで送る。また石…アレ?…。明里がアパートの玄関の引き戸の鍵を鞄から出した。俺からチャロがいる、キャリーケースを受け取りながら、言った。
「ちゃんと鍵直したよ。兄さん、ありがとう。つきさんにも伝えてね。ありがとうございましたって。」
「うん。じゃまたな。チャロもまたね。」
「…ニャ…。」チャロ返事してくれた…♪
明里を送って、コンビニの駐車場へ戻り、つきさんの車に乗る。つきさんにお礼を言った。すると…ニコニコしながら、
「いつか妹と弟になるからね♪」
…義理の妹は分かるけど、弟って…チャロ?




